応急手当の重要性
更新:2012年5月8日
人の生命に関わる様な緊急を要する救急事故が発生した時、その現場に居合わせた人を「バイスタンダー」といいます。
誰かが119番に通報して救急車が到着するまでに、バイスタンダーが適切な応急手当を施すことが、けが人や病人(以下、「傷病者」)の救命率の向上につながることは医学的見地からも明らかになっています。
ところが、家族、通行人、その他の人が救急現場に居合わせながら
「動かさないほうがいいよ」
「どうしたらよいか分からない」
「いそがしいから」
などの理由から、倒れている人になんの応急手当をすることなく放置する事例が多くあります。
この、救急車が現場に到着するまで、傷病者に何の手当てもせずに待つ時間を「空白の時間」といい、この間を傷病者が放置されれば救命のチャンスを逃がしたり、助かっても予後を悪くしてしまいます。

図1は、カーラーの救命曲線といいます。
この図は心臓や呼吸等が停止した場合、心肺蘇生等を早く開始すればするほど蘇生する割合が高くなり、遅ければ遅いほど死亡する割合が高くなることを示しています。
これを見ると、心臓停止後約3分で50%が死亡、呼吸停止後約10分で50%が死亡、多量出血後約30分で50%が死亡することが分かります。
すなわち、時間がたてばたつほど生命を救うことができないということです。
では、救急車は何分くらいできてくれるのでしょうか。
救急車が119番通報を受けてから現場に到着するまでの全国の平均時間は約6.9分、狭山市の平均時間は約6.2分かかります。
しかし、脳が酸素なしで生きられる時間はわずか3~4分といわれています。
したがって、呼吸や脈拍がなくなった傷病者をそのまま放置して、救急隊員に引き渡していたのでは、仮に生命を救えたとしても、元の社会生活ができるまでに回復させることは非常に困難になります。
最悪の状況を引き起こさないためにも、一刻も早い応急手当が必要となり、その応急手当を行なえるのは、その場に居合わせた「あなた」なのです。
救命の連鎖と市民の役割
傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要となる一連の行いを『救命の連鎖』といいます。『救命の連鎖』は4つの輪で成り立っており、途切れることなく、すばやくつながることで救命効果が高まります。
『救命の連鎖』の最初の3つの輪は、現場に居合わせた市民により行われることが期待されます。市民により心肺蘇生が行われたほうが、行われなかったときより生存率が高く、市民がAEDを使用し電気ショックを行ったほうが、救急隊の到着を待つことなく早く実施できるため、生存率や社会復帰率が高いことがわかっています。
1つ目の輪 心停止の予防 日常生活の中で十分に注意する
2つ目の輪 早期認識と通報 反応のない人をみたら、ただちに心停止を疑う
3つ目の輪 一次救命処置 心肺蘇生法とAEDの使用
4つ目の輪 二次救命処置と心拍再開後の集中治療 救急救命士や医師による救命処置と専門家による集中治療により社会復帰を目指す
救命処置
市民(そばに居合わせた人)による救命処置は、心肺蘇生法・自動体外式除細動器(AED)を用いた電気ショック、異物で窒息を来した場合の気道異物除去の三つである。
市民による救命処置は、電気ショックを含めて、特別な資格がなくてもだれでも行うことができます。
問い合わせ
消防署 救急課 組織詳細へ
狭山市大字上奥富1172番地
電話:04-2953-7147
