第66回狭山市成人式（2020年1月挙行）入間川中学校代表による「新成人の主張」

　数年前当時私が中学生のころ、各中学校の代表者が集まって市長との対談という席で、市長の「今の狭山市はどう思いますか」という質問に、ほかの代表者たちが狭山市のいいところを発表していく中、私は「もっと便利になってほしい」といったことを覚えています。未熟でまだ何も知らない私はまだ狭山市の良さを理解しておらず、自分の生活範囲だけで考えていました。今思えば恥ずかしい限りです。緑と都市が調和し共存するこの場所は、少年時代を過ごすには理想的な環境であり、私は恵まれていたのだなぁと思います。
　そんな狭山市で育った私はこの春から留学します。短期間とはいえ留学を通じて、ただ英語のスキルを磨くだけでなく、今まで出会ったことのない様々な価値観や考え、文化を持った人々と触れ合い人間としての深みを増す絶好の機会だと思っています。そして、いつかはリュックサック一つで世界中を飛び回り、自分の世界をもっともっと広げていくのが今の私の夢でもあります。いつの日か私自身で狭山市から世界、世界から狭山市へと国境を越えたつながりをつくる懸け橋となることができたらいいなと思っています。
　世界に誇れる狭山市を後世につなげていくことが成人した私たちの使命であり、今まで支えてくださった方々への恩返しでもあることを自覚し、日々精進して参ります。