令和4年度「埼玉県荻野吟子賞」の大賞、奨励賞を狭山市2名の方が受賞!

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更新日:2023年2月16日

埼玉県では、埼玉県出身で日本で最初の公認女性医師となった荻野吟子にちなみ、その不屈の精神を今に伝える先駆的な活動をし、男女共同参画の推進に顕著な功績があった個人や団体、事業所を「埼玉県荻野吟子賞」として表彰しています。
(注釈)埼玉県荻野吟子賞は、さいたま輝き荻野吟子賞(平成17年度創設)からこれまでの個人・団体部門の対象を見直し、名称変更しました。

荻野吟子について

荻野吟子は江戸時代末期の嘉永4年(1851年)、現在の熊谷市俵瀬に生まれました。18歳で結婚しましたが、不慮の病に罹り2年ほどで離婚しました。この時、婦人科の治療を受けたことから、女性医師の必要性を痛感し、医師となることを決意しました。
しかし、当時は女性には医術開業試験の受験が認めておらず、制度改正に奔走しました。
その際、「令義解(りょうのぎげ)」という古文書に女医の記述があることを訴えたと言われています。
この「令義解」を校訂し、後世に引き継いだのが、埼玉県の偉人「塙保己一(はなわほきいち)」でした。
こうして吟子は様々な困難を克服し、明治18年(1885年)、医術開業試験に合格、日本で最初の公認女性医師となりました。
開業後は、診療活動に加え、婦人解放運動等の社会的活動も担い、女性の地位向上や衛生知識の普及にも大きく貢献しました。
大正2年(1913年)、62歳で永眠し、栄光と波乱に満ちた生涯を閉じました。
             (出典:埼玉県公式ホームページ「荻野吟子について」より引用)

令和4年度「埼玉県荻野吟子賞」は、個人2名・2事業所が受賞しました。

大賞(個人・団体部門)  1名

名知 仁子(なち さとこ)氏

医師。約11年間勤務した大学病院を辞め、平成14年に国境なき医師団に参加し、ミャンマー難民の支援活動に携わる。ミャンマーの人々が自立して生きられる道を一緒に創るため、平成24年に「NPO法人ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会」を設立。ミャンマーの無医村で巡回診療を行い、これまで40,000人以上を診察。手洗いなど保健衛生の指導や有機野菜栽培の農業指導も行っている。
令和3年2月以降、政情不安定な同国において、自身も病と闘いながら、献身的な活動を継続している。

(狭山市出身)

奨励賞(個人・団体部門)  1名

村田 里依(むらた りえ)氏

(株)Tao Corporation 代表取締役。狭山ケーブルテレビ(株)人事総務部長。令和3年5月(株)Tao Corporationを設立。SAITAMA Smile Womenピッチ2021にて「優秀賞」受賞。平成25年に罹患した乳がん治療の為に行った自身の抗がん剤治療経験を活かし、脱毛や薄毛になった方が治療をしながら仕事を継続できるよう、「長時間着用できるスーツに似合うケア帽子」を開発、販売。
自身の闘病を内外に公表しながら、がん治療と就労の両立支援への理解を深め、共生社会の実現に寄与している。
また、狭山ケーブルテレビ(株)の人事部長として、働き方改革・女性活躍推進にも尽力している。

(狭山市在住) 

いきいき職場部門賞(いきいき職場部門)2事業所 (五十音順)

株式会社井口一世 所沢事業所(所沢市)
金属部門製造販売業。男性が多い業界である製造業において、熟練の職人技や力仕事に頼らない「新しい製造業」を実践し、文系大学出身の若い女性も大型製造機で製造を担当するなど、性別に関わらず社員が活躍し、製造業の「3K」イメージを払拭している。
女性が使いやすいトイレや階段のステップの高さへの配慮など、事業所内の環境整備や、ジョブローテーションを行い、急な休みも他の人がカバーできる体制をつくり、男女ともに働きやすい職場としている。
医療法人娯生会(小川町)
クリニック・介護施設。「家庭」と「仕事」、どちらも大切にするという法人の考えのもと、職員の負担軽減のためにICT、IoTを積極的に活用し、スマートフォン1台で業務を完結させることを目標としている。音声入力AIアプリやオンライン会議等を導入し、全てのセクションで女性が活躍できるよう支援している。
従事する業務に関わらず資格を保有している場合には資格手当を支給、資格取得に対する奨学金制度も実施し、職員のスキルアップを支援している。「短時間勤務」や「介護助手」といった、職員のライフステージに合わせた勤務形態が可能となっている。

埼玉県荻野吟子賞の概要

・「大賞(個人・団体部門)」
 県内に在住・在勤・在学若しくは埼玉県出身又は県内に所在し、先駆的な取組などにより各分野で特に功績が著しい個人又は団体
・「奨励賞(個人・団体部門)」
 県内に在住・在勤・在学若しくは埼玉県出身又は県内に所在し、各分野にチャレンジし、今後さらなる活躍が期待できる個人又は団体
・「いきいき職場部門賞(いきいき職場部門)」
県内に所在し、男女が共同して参画することができる職場づくりに積極的に取り組んでいる事業所

【選考方法】埼玉県荻野吟子賞選考委員会での審査を経て、埼玉県知事が決定
【選考委員会】神尾真知子座長(日本大学法学部特任教授)ほか7名

埼玉県公式ホームページ「埼玉県荻野吟子賞について」へのリンク

このページに関するお問い合わせは
市民部 男女共同参画センター

狭山市入間川1丁目3番1号(市民交流センター2階)

電話:04-2937-3617

FAX:04-2937-3616

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