「当たり前の反対語」

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更新日:2021年12月2日

(狭山市優秀賞)

狭山市立狭山台中学校三年 阿部 和純
 「税金はみんなが負担して、みんなのために使う、みんなの幸せのために。」これは、今年の一学期に行われた租税教室で、講師の先生がおっしゃった言葉です。私はこの言葉を聞いて税に対する意識が変わりました。
 私は今まで税金について考えたことがありませんでした。また税金にあまり良いイメージを持っていませんでした。それは私が税金についての知識がなく、払った税の使い方について知らなかったからだと思います。
 私たちは学校に通っています。私たちが普段使っている机や椅子、教科書、電気、空調。このお金はいったいどこからきているのでしょう。それは税金からきています。その他、中学生一人あたりの年間教育費の約百五万円にも税金が使われています。私たちが空調のきいた部屋で、椅子に座り、机の上で教科書を開き勉強できているのは、すべて当たり前などではなく税金のおかげです。
 日本では救急車を利用してもお金がかかりません。事故や火災が起こった時に一一九のボタンを押せば、救急車や消防車が駆け付けてくれます。ではそのお金はいったいどこからきているのでしょう。これも税金からきています。一回の出動に消防車は約五万円、救急車は約四万五千円ものお金がかかります。夜間の場合や人件費も考えると、それ以上の金額がかかっていることになります。米国では救急車は有料です。一一九を押せば救急が、一一〇を押せば警察が無料で来てくれる。それも当たり前などではなく税金のおかげです。
 私は二歳の時、小児喘息と診断されました。現在は症状も出ていないため、薬を服用することもなく、大好きな運動も制限なくできています。しかし小さい頃は何度も通院し、多くの種類の薬を服用していました。その診療代や薬代は、県や市の「こども医療費支給制度」のおかげで、払うことなく無料で診ていただくことができました。私の住んでいる市では、一五歳になって最初の年度末まで負担額なしで診断を受けられます。私は今まで診療を無料で受けられることに対して、感謝の気持ちを持ったことがありませんでした。でも租税教室で、税金は子どもの医療費にも使われていると知って、自分でさらに調べたことで、感謝の気持ちを持つようになりました。
 「税金はみんなが負担して、みんなのために使う、みんなの幸せのために。」この言葉に自分をあてはめてみました。税は私の教育費や医療費などに使われています。日本には税が約五十種類もありますが、私が払っているのは消費税のみです。でも自分の払う消費税以上に税の恩恵を受けています。私が教育や医療を無料で受けられることは当たり前ではなく感謝すべきことです。また私に使われる税は私の知らない誰かが納めてくれたものです。だから私は今までの恩返しとして、見えない誰かが幸せになることを願い、しっかりと税を納められる大人になりたいです。

このページに関するお問い合わせは
総務部 市民税課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2937-5073

FAX:04-2954-6262

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