狭山市優秀賞

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更新日:2023年12月5日

日本と外国との税金の違い

狭山市立中央中学校 三年 池田 明花里

私は、日本と北欧との消費税率と税金の使われ方の違いについて興味を持ちました。興味を持ったきっかけは、テレビのニュースなどで、スウェーデンやフィンランドといった北欧の国の消費税率について取り上げられているのを見て驚いたからです。
北欧では、消費税率二十から二十五%と日本に比べ十%以上高いのにも関わらず、あまり不満の声はないそうです。
しかし、日本の消費税率は、二〇一八年に八%から十%に引き上げられ、多くの不満の声が上がりました。私も、消費税率が十%になってからは、店に並ぶ商品の値段が上がり、買うのに抵抗を感じました。この北欧と日本の不満の声の差は、税金の使われ方の違いにあるのではないかと考え、調べてみました。
スウェーデンでは、子育て支援に力を入れており、児童手当と両親手当が支給され、子供が十六歳になるまで、金銭的な援助を受けられ、子供一人あたり四百八十日間の育児休暇も支援されているそうです。また、出産費用や二十歳までにかかる医療費、大学までの学費も無料になるそうです。フィンランドでは、教育に力を入れていて、教育制度や設備の充実に多くの税金が使われているそうです。また、ノルウェーは、日本と同じく高齢化が進んでいる国ですが、高齢者向けの社会保障サービスに力を入れ、元気な高齢者の社会参加を促す取り組みにたくさんの税金が使われます。このように、北欧の国の多くでは手厚い社会保障サービスが提供されていることが分かりました。次に北欧と比べ日本の税金の使われ方にはどのようなものがあるか調べました。日本の税金の使い道は主に、道路、上下水道、公園などの社会資本の整備や、教育、警察、消防、医療などの公共サービスの提供などがあることが分かりました。その中で特に身近な教育について詳しく見てみると、北欧では大学までの学費が無料なのに対して、日本では、公立の中学校までは無料だが、高校からは学費がかかるという大きな違いに気付きました。また、北欧の国は、出産費や二十歳までにかかる医療費、大学までの学費が無料など国民が実感しやすい形で税金が使われているのに対して、日本では、道路や公園などの整備、公共サービスの提供といった、国民一人一人にというより、社会全体という少し目に見えない部分で使われているという違いにも気付きました。
このことから、私が日本の国民が消費税率に納得するためには、北欧のように、税金の使い道を社会全体だけでなく、国民一人一人の支援に当て、国民が税金に助けられていることを実感することが必要だと思いました。また、町のポスターやインターネットなどで税金の使われ方を具体的に掲示することで、国民の税金への理解も深まり、みんなが納得できると思いました。まずは自分から、税金について興味をもち、できることをしたいです。

このページに関するお問い合わせは
総務部 市民税課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2937-5073

FAX:04-2954-6262

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