所沢税務署管内 税務連絡協議会会長賞

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更新日:2023年12月5日

見方が変わった税金

狭山市立西中学校 三年 瀧 理莉花

「お会計、一五八六円になります。」
そう店員さんに言われ、私はお金を払い、少し長いレシートを受け取っている。私は本を読むことが好きでよく書店に行く。何冊も値段の違う本を買う時、前もって決めていた予算を超えないか心配になる。実際にレシートをもらうと購入した本の値段とは別に「消費税」という文字がある。買い物をする度に、当たり前のように支払っている税金の一つで、自分にとって一番身近な税金だ。
消費税以外にも日本には約五十種類の税金があるという。その「税金」の使われ方について学校生活の中で考えてみた。義務教育である中学校の授業料は無償であり、税金が使われている。また、進級する度に何冊も配られる教科書の裏には「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待を込め、税金によって無償で支給されています。」と必ず書かれている。学習用タブレット端末の導入にも税金が使われていると聞いている。調べたところ、全国の公立中学校生徒一人あたりに一年間に使われる税金は約一〇九万円。卒業するまでの三年間に何と三二七万円以上の税金が使われていることになる。これは想像していた金額をはるかに超えたものだった。また、普段通学で歩いている道路を安全のため整備する公共事業にも、税金が使われている。これらは身近な生活の中での税金の使い道だが、他国で税金はどう使われているのか調べてみた。
税金が高いデンマークでは、幼稚園から大学まで教育費は無償である。その上、医療費や出産費なども無償だ。そして育児制度や高齢者福祉も充実している。デンマークは世界の幸福度ランキングの上位にもなっているので、税金は高くても、安心して暮らせる生活に国民は満足しているとも言えるだろう。
日本でもデンマークでも、「税金」には大切な役割があることを理解することができた。今の私たちが安心で安全に暮らして、当たり前の様に教育を受けることができるのは、税金が形を変えて自分達に返っているからだ。買い物をする度に特に意識せずに支払っていた「消費税」だったが、その見方も変わってきた。
選挙前になると、税金の使い道について演説している人をよく見かける。私が選挙権を持つ四年後、未来を考えた一票を入れられるようになっていたい。

このページに関するお問い合わせは
総務部 市民税課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2937-5073

FAX:04-2954-6262

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