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更新日:2023年12月5日

入湯税

秋草学園高等学校 二年 曾田 緋彩

私は、温泉が好きでよく家族旅行で旅館や温泉に行く。去年、家族で旅行に行ったときのことだ。宿泊先の領収書に、宿泊税とは別に「入湯税」という項目があった。私は、「入湯税ってなんだろう、なぜ二つの税金が支払われているのだろう?」と思い、この入湯税について調べてみることにした。
調べてみたところ、入湯税は温泉に入るために必要な税金であり、一人あたりだいたい一五〇円を徴収しているという。温泉にかかる料金はだいたい八〇〇円くらいだと考えていた私にとって払っている金額のうち約二〇パーセントが税金だということにとても驚いた。さらに私は、支払う金額の約二〇パーセントを占めている入湯税がどんなことに使われ、何のためにあるのかについて非常に疑問に思った。すると、税金の使い道が決まっている目的税であり、観光振興費、環境衛生施設の整備費、鉱泉源の保護管理施設の整備費、消防施設の整備費の主に四つの使用用途があることが分かった。観光振興費とは、その名の通り観光の振興のために日本の文化体験ができる施設を支援するものである。また、環境衛生施設の整備費や鉱泉源の保護管理施設の整備費とは、水質の衛生的管理や従業者の健康管理をするものであり、消防施設の整備費は、消防施設整備、維持管理に使われるということも知った。これを受けて私は、私たちの利用する温泉を適切に維持管理するために入湯税は必要であると思った。また、入湯税は観光振興のために使われていることを初めて知った。入湯税は、温泉の利用に関わる税だと考えていたが、地域の観光振興にも関わっており、地域の活性化にも役立っていることが分かった。同時に、使い道としても非常に有効であると感じた。なぜなら、温泉などの観光資源は地方にあることが多く、近年増加している、訪日外国人を地方に呼び集めるためにも、観光振興に対する投資は不可欠だと考えるからだ。そうすることによって、地方の温泉施設を訪れる外国人を増やし、経済を活性化させる。その上で税収も増やせるとなると、地方経済は安定化するのではないか。
入湯税と税金について調べてみて、入湯税は地方経済の振興に一役買っているということが分かった。この入湯税の調べ学習を通して税金とは、国や都道府県、市町村の財政を支えることだけでなく、文化や伝統を守ることや地方経済の安定化にもつながる可能性があるものであることを知ることができた。だからこそ税金は、必要不可欠なものであり、私たちは支払い続けていくべきものであると思う。

このページに関するお問い合わせは
総務部 市民税課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2937-5073

FAX:04-2954-6262

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