狭山市優秀賞

西武学園文理高等学校　二年　大谷　優子

私は、日本の税の使い方は素晴らしいと考えます。
なぜなら、税は社会保障にとって不可欠な安定財源として、私たち国民の生活を支えているからです。私が買い物をして何かを買う際に、消費税を毎回払わなければいけないことについて、正直不快感を覚えていました。ですが、日本の税の使い方を知って、考えが変わりました。具体例として四つあります。
一つ目は、税は学校を支えているということです。学校の机、黒板、トイレ、教科書に税が使われていることを知りました。自分の身近にある物、何をとっても税に支えられていない物を見つける方が難しいほど、恩恵を受けていることに気づきました。
二つ目は、年金に私の祖母が助けられていることについてです。私の祖母は既に仕事を辞めているので、年金なしで生活するには少し不自由だと祖母から聞いたことがあります。そのため、年金に助けられている人はまだ他にもたくさんいるように感じ、税に支えられているのは私たち若者だけではないことを実感しました。また、年金は今のお年寄りの方のためだけでなく、私にも与えられる日が来ると考えると税に対象外の人はおらず、それはとても素敵なことだと感じさせられました。
三つ目は、公共事業関係費についてです。私たちが普段使う道路、歩道橋、堤防、ダムなど資金収入源をよく考えてみると、私たちが払った税です。そのため、自分自身だけでなく、自分の知らない誰かの役にも立てていることがわかります。特定の人だけがお金を持ち寄って解決することが困難な問題に、税を払うことで国民一人一人が国をより良くするために歩み寄っているのだと考えます。
四つ目は、新型コロナウイルス感染症等の臨時影響に対応するための国税関係法律の臨時特例に関する法律についてです。この法律により、一定の期間の事業としての収入の著しい減少があった事業者の方々が助かったというニュースを見ました。日本の多くの人々が助かったというのを耳にし、今まで自分が払ってきた税が人を救ったような気持ちになりました。
以上のように、消費税と社会保障の一体化を身にしみて感じ、私たちが払う税の価値の重みを痛感しました。また、私たちが払う税が自分自身だけでなく国民全体を支えていて、そしてそれは私たちには充分すぎるくらいになって返ってくるということに対して、私たちは日本という国に感謝すべきで、もっとたくさんの人が、日本の税の使い方の素晴らしさを実感できるようになると良いと考えました。