所沢税務署長賞

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更新日:2023年12月5日

生活をつくる税

秋草学園高等学校 二年 吉田 妃花

私たちは普段、暮らしの中に様々な税金が役割を持って使われていることに気付いているだろうか。多くの人は「はい」と答えるだろう。しかし、私たち特に若い世代には税金がすぐそばで使われていることに気づくのは容易ではない。実際に私は、身近な税について調べるまで単なる国民の義務に過ぎないと思っていた。
私は外国人が初めて来日した際の反応を記録した動画を見ているとき、ある共通点に気付いた。それは、どの国から来た人も口を揃えて、「日本は治安が良い」と言うことだ。確かに、日本人にとって道路における凸凹が少ないのは当たり前のこと。また、公共施設が充実しているのも当たり前のことだと捉えているが、このような生活を支えているのは税金が使われているからだと言うことをよく理解しなければならない。
道路が綺麗であるのは道路の整備、管理が常に行われているからだ。これは、ガソリン税や自動車重量税からまかなわれているそうだ。私は去年この事実を知った。家の前を車が通ると家が揺れると市役所に言ったところ約一ヵ月で道路の補強工事を行ってくれたのだ。公共のものである道路を直すためには誰がどうやってお金を払うのだろうと疑問に思っていたのだが、すごく身近に税金が使われているのだと初めて気付くことができた。
また、図書館や博物館、児童館などの公共施設でも税金は使われている。だから私たちは誰でも無料で本を借りることができ、無料で博物館に入ることもでき、無料で子どもが遊ぶことができている。
次に私が目に付けたのは医療現場で使われている税金だ。現在の日本の医療費の自己負担の割合は、六歳から七〇歳未満の人は所得に限らず三割負担、七五歳以上の場合、通常一割負担、六歳未満の場合、二割負担となっている。私の曽祖母は高齢で体調が優れないときすぐに入院していた。私はこんなに頻繁に入院を繰り返しているけれど、費用はどこから出しているのだろうと思っていた。この制度があるからこそ手軽に医療機関にかかることができ、健康を保つことができている。
私たちは税金を支え、税金に日々支えられながら生きている。一度、この当たり前の生活を見つめてみれば、税金に頼らない日など一日もなく、感謝してもしきれないことだと気付くだろう。生活とはなにか。私は少しだけ理解することができたような気がする。

このページに関するお問い合わせは
総務部 市民税課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2937-5073

FAX:04-2954-6262

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