入曽の化け地蔵さん

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更新日:2021年3月29日

画:水野の化け地蔵

山王小学校(さんのうしょうがっこう)のすぐそばの辻(つじ)に、古(ふる)いお地蔵(じぞう)さまが、ぽつんと立(た)っています。このお地蔵(じぞう)さまは『化(ば)け地蔵(じぞう)』といわれ、こういう昔(むかし)ばなしが伝(つた)わっています。
むかしむかしのある夜(よる)のこと、一人(ひとり)の旅人(たびびと)が、この辻(つじ)を通(とお)りかかりました。その夜(よる)は、あたり一面(いちめん)スミを塗(ぬ)ったような闇夜(やみよ)でしたので、手(て)さぐりで歩(ある)いていると、遠(とお)くに小(ちい)さなあかりが見(み)えてきました。
これは助(たす)かったと旅人(たびびと)が急(いそ)いでかけよると、それはなんと丸(まる)い大(おお)きな頭(あたま)をした化(ば)け物(もの)で、あかりに見(み)えたものは、ギラギラ光(ひか)る目(め)だまと大(おお)きな口(くち)でした。
旅人(たびびと)は、ビックリぎょう天(てん)。腰(こし)をぬかさんばかりにおどろいて、一(いち)もくさんに逃(に)げだしました。
そして、やっとの思(おも)いでかけ込(こ)んだ農家(のうか)でことのしだいを話(はな)しました。それを聞(き)いたお農家(ひゃくしょう)さんは「化(ば)け物(もの)が出(で)るといううわさは、ついぞ聞(き)いたことがねえけど、まさかあのお地蔵(じぞう)さまがばけるはずはなかんべえ」といいました。
ふしぎに思(おも)ったお農家(ひゃくしょう)さんは、次(つぎ)の朝(あさ)その場所(ばしょ)へ行(い)ってみると、なんと化(ば)け物(もの)の正体(しょうたい)は、スイカぢょうちんでした。こりゃあ、きっと若いもんが人(ひと)をおどかすためにしたいたずらだんべえ。とお農家(ひゃくしょう)さんは思(おも)いました。
しかし、ゆうべのことはすでに旅人(たびびと)によって『化(ば)け地蔵(じぞう)』としてのうわさが広(ひろ)められてしまいました。
また、このお地蔵(じぞう)さまにはちょっと変(か)わったいい伝(つた)えがあります。それは、いつも荒(あら)なわでしばられていたことです。
これは、人(ひと)が願(ねが)いごとをたのむ時(とき)に必(かなら)ず荒(あら)なわで、グルグル巻(ま)きにしばり、その願(ねが)いがかなえられた時(とき)になわをほどいてやるのだそうです。
こういったならわしを見(み)た人(ひと)が、あれはお地蔵(じぞう)さまが化(ば)けるから、荒(あら)なわでしばっているのだと伝(つた)えたということも考(かんが)えられます。
ともかくこのあたりは、昼(ひる)なお暗(くら)いケヤキの生(お)い茂(しげ)った林(はやし)だったそうです。

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企画財政部 広報課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2935-3765

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