狭山市市制施行70周年記念式典を挙行しました

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更新日:2024年10月28日

2024年10月19日(土曜日)、狭山市市民会館大ホールにおいて、市制施行70周年記念式典を挙行しました。
開会に先立ち、狭山グリーン太鼓の演奏、市制施行70周年プロモーション動画「ともに未来へ」を上映し、さらに、開会後の国歌と市歌の斉唱では狭山市少年少女合唱団の子ども達が歌を披露し、式典に花を添えました。
式典では、スポーツ等の分野で市民に感銘を与えるような顕著な功績を収めた1名に特別顕彰状を贈り、各分野で市政の進展に尽力いただいた71名に市政功労表彰、また、多大な寄附、もしくは、市の振興発展に寄与された85の個人と団体に感謝状を贈り、その功績を称えるとともに、感謝の意を表しました。受賞された皆さん、おめでとうございます。

式典で表彰された方

市長式辞

 本日、ここに狭山市制施行70周年記念式典が埼玉県知事大野元裕様をはじめ、姉妹都市であります大韓民国統営市チョン ヨンギ市長、ペ ドス議長、同じく姉妹都市でありますアメリカ合衆国ワージントン市スコット ホームズ市長、レイチェル ドロシー議長、また、友好交流都市であります新潟県津南町桑原悠町長、江村大輔副議長、そして、多くのご来賓、関係各位のご臨席を賜り、このように盛大に挙行できますことを心から厚く御礼を申し上げます。
 昭和29年7月1日、狭山市は入間川町、入間村、堀兼村、奥富村、柏原村、水富村の1町5か村が合併し、県内15番目の市として誕生しました。当時の人口は3万1千人余りで、関東平野の典型的な農村地帯であったと狭山市史に記されています。
 初代市長の石川求助氏は市制施行記念式典の中で「入間川の清流によって恵まれた水田地帯と、又、南面広き武蔵野一帯よりは当市の象徴とも申すべき狭山茶特産の地を擁し、西は国土防衛のジョンソン基地に接して、国際的文化の交流を見つつある四囲(しい)の環境に思ひをいたし、自らの視野を広めつつ決意を新たにして新市の育成に努め」と力強く、その決意を述べています。
 当時は戦後の混乱がやや落ち着き、ようやく人々の暮らしが上向き始めたころであり、新しい市の建設という大事業は多くの人々の夢と希望であったことでしょう。そして、その志は絶えず先人たちによって受け継がれ、多くの夢が実現されています。
 「誰もが住みやすい豊かな田園都市」という夢は、自然豊かな武蔵野の面影を残しながらも、住宅、産業などの都市基盤を整備する力となり、次の時代に向けたまちづくりが進められています。
 「経済発展、そして豊かな地域」という夢は、地権者、関係者のご協力により、工業団地の建設、企業の誘致が積極的に進められ、また、農業発展の力となりました。幾たびかの経済的、環境的な危機を克服し、今もなお製造品出荷額は県内1位、大地の恵みと生産者の汗は日本一の狭山茶と里芋などとして実を結んでいます。
 「子供から高齢者までを包みこむ福祉の充実」という夢は、国では補いきれない福祉制度を充実する力となりました。長い年月をかけた取組の成果は近年、日本経済新聞社の調査で、「共働き子育てしやすいまち」県内1位との評価をいただくまでになりました。
 「人生の豊かさを実感するまちへ」という夢は、数々の教育施設、多様な公共施設の建設として実を結び、多くの市民に愛されてまいりました。そして、今、次の時代にふさわしい施設へと再生が図られようとしています。
 「次世代にも武蔵野の豊かな自然を」という夢は、今日に至るまで多くの人々の行動変容を促し、不老川や平地林など緑と清流と大地を守る原動力となりました。
 こうして、歴代の市長を先頭に、各界のリーダーや多くの市民がそれぞれの夢に向かって、70年という長きにわたって流した尊い汗と努力は、現代を生きる私たちに多くの豊かさをもたらしていただいたものと考えております。心から感謝を申し上げます。

さて、これから私たちをどのような社会が待ち受けているのでしょうか。世界のどの国も経験したことのない少子高齢化、人口減少に加え、新型コロナウイルス感染症のような保健衛生上の危機や気候変動に伴う災害の激甚化、頻発化、また安全保障上の危機などはいつ、どこで発生しても不思議ではありません。先行きは極めて不透明であり、将来の予測は困難となるばかりです。
 私は平成27年の市長就任以来、市民の皆さんとともに力を合わせて、各施策の実現に向けて取り組んでまいりました。狭山の未来を守るべく、「若い世代を増やす」「まちと産業に活力を」「楽しめる健康高齢社会を」そして、「市政運営をみんなの力で」、この4つのテーマを、まさにモットーである「情熱一番」をもって進めてまいりました。
 人口については、自然減が続くものの、移住定住施策を進めた結果、令和3年から3年連続して大幅な社会増となり、特に40歳前後の若い世代が多く転入するという好循環が生まれ、人口減少の抑制を図ることができました。
 本市の長年の課題であった入曽駅周辺の整備は現在、橋上駅舎や東西自由通路、商業施設の建設が進み、来年3月に地域の皆さんが待ち望んでいた新たなまちとして生まれ変わります。
 幅広い世代、特に若い世代が安心して子育てができるまちづくりに向けては、各種制度の充実や新たな子育て拠点の新設など、これからもアップデートを図るとともに、高齢者の生活、健康の不安に寄り添う仕組みづくりを整えていきます。
 そして、コロナ禍という危機においては、医療従事者はもちろんのこと、自治会や民生委員、各事業者など、オール狭山がワンチームとなり、みんなのために自分たちに何ができるかという地方自治の本質を、まさに市民の皆さんが身をもって示してくださいました。
 私たちが市制施行70周年にあたって掲げるメッセージは、「ともに未来へ」です。私はこれから、数多の困難があろうとも、それすらも糧にして、皆さんと共に社会をより良くできると信じています。そして今、70年前に先人たちが追い求めた理想を胸に、変化の激しい社会に流されるのではなく、この変化を最大限に利用して、社会全体を前向きで豊かに、そして持続可能なものにしていく、このことを市民の皆さんと誓い合い、「ともに未来へ」力強く歩んでいきたいと思います。
 武蔵野の大地は幾重もの季節と何世代にもわたる人々の手によって、豊かな大地へと変貌を遂げました。私たちのこれからも、この大地のように自然の恵みを大切にし、若い人材が育ち、あらゆる人々を包み込む、そんなまちをめざしていきましょう。
 結びに、本日は先のパリパラリンピック競技大会ゴールボールで見事、金メダルを獲得した佐野優人選手に狭山市特別顕彰を贈呈するとともに、これまで本市の地方自治の振興をはじめ、社会福祉や保健衛生、産業、交通安全、防犯、消防、教育、スポーツなど各分野でご尽力いただきました皆様に市政功労を贈呈させていただきます。これまでのご支援とご協力に心から感謝を申し上げると同時に、ご臨席いただきました皆様の益々のご健勝とご多幸を衷心よりご祈念申し上げ、式辞とさせていただきます。

このページに関するお問い合わせは
企画財政部 秘書課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2953-1111

FAX:04-2954-6262

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