予防接種の効果
ヒトパピローマウイルス(以下(HPV)という)は子宮頸がんの原因となるウイルスです。また、肛門がん、膣がんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。HPVには100種類以上の型があり、性的な接触を通じて感染します。ただし、すべてのHPVに発がん性があるわけではなく、子宮頸がんの原因となるHPVそのうち15種類あまりとされています。
発がん性HPVに感染してもその多くは自然治癒しますが、一部が持続感染となり、6か月から数年をかけて子宮頸がんを発症させます。初期の子宮頸がんにはほとんど自覚症状は現れませんが、進行すると不正出血やおりものが出るようになり、更に進行すると他の部位への転移や子宮摘出手術を受けなければならなくなる可能性があります。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患率が増えています。子宮頸がんを予防するために、HPVワクチンの接種と子宮頸がん検診を受けることをおすすめします。
接種を検討されている方は、以下のリーフレットを必ずお読みいただき、このワクチンの有効性とリスク等を十分ご理解いただいた上で、母子手帳等で接種歴を確認し体調の良い時に接種を受けてください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種説明書(PDF・306KB)
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がんとHPVワクチン)(外部サイト)
厚生労働省ホームページ
対象者
小学校6年から高校1年に相当する年齢の女性(2024年度の対象者は平成20年(2008年)4月2日から平成25年(2013年)4月1日生まれ)
標準的な接種期間は中学1年です。
対象者には予診票を送付しています。
・小学校6年の女子…2024年4月送付予定
・中学校1年の女子...2023年4月送付済
・中学校2年から高校1年までの女子...2022年4月から5月にかけて送付済
接種方法
接種するワクチンの種類により接種方法が異なります。
ワクチン名 | 接種回数 | 定期予防接種として接種可能な接種間隔 |
---|---|---|
サーバリックス |
3回 | ・2回目の接種は、1回目の接種から1か月の間隔をおいて接種 |
ガーダシル |
3回 | ・2回目の接種は、1回目の接種から2か月の間隔をおいて接種 ・3回目の接種は、1回目の接種から6か月の間隔、かつ2回目と3回目の間隔を3か月以上おいて接種 |
シルガード9 |
2回 | ・15歳未満で1回目を接種 ・2回目の接種は、1回目の接種から6か月の間隔をおいて接種 |
シルガード9 (9価ワクチン) |
3回 | ・15歳以上で1回目を接種 |
※上記のスケジュールで接種ができない場合は、接種医療機関または保健センターにご相談ください。
※原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談の上、途中から9価ワクチンに変更し、残りの接種を完了することも可能です。
接種期限
高校1年に相当する年度の3月31日まで
注意事項
ワクチン接種後に注射による痛みや心因性の反応等による失神があらわれることがあります。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は体重を預けることのできる背もたれのあるソファーに座るなどして様子を見るようにしてください。
※新型コロナワクチンの前後2週間は、他のワクチンを接種できません
接種費用
無料
接種場所(要予約)
- 市内指定医療機関
- 県内接種協力医⇒詳しくは住所地外相互乗り入れ予防接種
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種
令和3年(2021年)12月28日厚生労働省の通知により、HPVワクチンの積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方(平成9年度(1997年度)から平成19年度(2007年度)生まれの女子)について、定期接種の対象とすることが了承されました。2022年度から2024年度に限り、対象者は公費でHPVワクチンを接種できます(キャッチアップ接種)。
接種を検討されている方は、以下のリーフレットを必ずお読みいただき、このワクチンの有効性とリスク等を十分ご理解いただいた上で、母子手帳等で接種歴を確認し、体調の良い時に接種を受けてください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを受けるにあたっての説明書(PDF・422KB)
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ(外部サイト)
厚生労働省ホームページ
キャッチアップ接種の対象者
平成9年(1997年)4月2日から平成20年(2008年)4月1日生まれの女性で、過去にHPVワクチンを合計3回接種していない方。
※過去に1回接種した方は残り2回を、過去に2回接種した方は残り1回を公費で接種を受けられます。
※対象となる方には、令和4年度にご案内を送付済です。
キャッチアップ接種実施期間
2022年4月1日から2025年3月31日
※接種方法や自費で受けた方への払い戻し方法等はこちら
接種場所(要予約)
- 市内指定医療機関
- 県内接種協力医⇒詳しくは住所地外相互乗り入れ予防接種
※上記以外の医療機関で接種する場合は、保健センターへご相談ください。
このページに関するお問い合わせは
健康推進部 健康づくり支援課
狭山市狭山台3丁目24番地
電話:04-2956-8050
FAX:04-2959-3074
この情報は役に立ちましたか?
お寄せいただいた評価はサイト運営の参考といたします。