予防接種の効果
ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんの原因となるウイルスです。また、肛門がん、膣がんなどの尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。HPVには100種類以上の型があり、性的な接触を通じて感染します。ただし、すべてのHPVに発がん性があるわけではなく、子宮頸がんの原因となるHPVは、そのうち15種類あまりとされています。
発がん性HPVに感染してもその多くは自然治癒しますが、一部が持続感染となり、6か月から数年をかけて子宮頸がんを発症させます。初期の子宮頸がんにはほとんど自覚症状は現れませんが、進行すると不正出血やおりものが出るようになり、更に進行すると他の部位への転移や子宮摘出手術を受けなければならなくなる可能性があります。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患率が増えています。従って、ワクチン接種でHPV感染を防ぐとともに、子宮がん検診で早期に発見し、治療することも大切です。
接種を検討されている方は、以下のリーフレットを必ずお読みいただき、このワクチンの有効性とリスク等を十分ご理解いただいた上で、母子手帳等で接種歴を確認し、体調の良い時に接種を受けてください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種説明書(PDF・1,085KB)
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がんとHPVワクチン)(外部サイト)
厚生労働省ホームページ
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの個別勧奨を再開
令和3年(2021年)11月26日厚生労働省の通知により、HPVワクチンの定期予防接種の個別勧奨を再開しています。
市では、令和4年度(2022年度)の対象者(小学校6年から高校1年相当の女子)へご案内と予診票を順次送付しています。
- 中学3年から高校1年相当の女子…2022年2月送付
- 中学1年から中学2年の女子…2022年4月送付
- 小学校6年の女子…2022年5月送付
対象者
小学校6年から高校1年に相当する年齢の女性(令和4年度(2022年度)の対象者は平成18年(2006年)4月2日から平成23年(2011年)4月1日生まれ)
標準的な接種期間は中学1年です。
接種方法
接種するワクチンの種類により接種方法が異なります。
1回目に接種したワクチンを、2回目以降も引き続き接種してください。異なる種類のワクチンを接種した場合の予防接種効果は確認されていません。
ワクチンの種類・回数 |
1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
2価のワクチンを使用した場合 | 2価のワクチンを接種 | 1回目の接種後1か月の間隔をおく | 1回目の接種後6か月の間隔をおく |
4価のワクチンを使用した場合 | 4価のワクチンを接種 | 1回目の接種後2か月の間隔をおく | 1回目の接種後6か月の間隔をおく |
※上記のスケジュールで接種ができない場合は、接種医療機関または保健センターにご相談ください。
※新型コロナワクチンの前後2週間は、他のワクチンを接種できません。
接種期限
高校1年相当の年度の3月31日まで
注意事項
ワクチン接種後に注射による痛みや心因性の反応等による失神があらわれることがあります。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は体重を預けることのできる背もたれのあるソファーに座るなどして様子を見るようにしてください。
接種費用
無料
接種場所(要予約)
- 市内指定医療機関
- 県内接種協力医⇒詳しくは住所地外相互乗り入れ予防接種
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種
令和3年(2021年)12月28日厚生労働省の通知により、HPVワクチンの積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方(平成9年度(1997年度)から平成17年度(2005年度)生まれの女子)について、定期接種の対象とすることが了承されました。対象者は公費でHPVワクチンを接種できます(キャッチアップ接種)。
接種を検討されている方は、以下のリーフレットを必ずお読みいただき、このワクチンの有効性とリスク等を十分ご理解いただいた上で、母子手帳等で接種歴を確認し、体調の良い時に接種を受けてください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを受けるにあたっての説明書(PDF・991KB)
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ(外部サイト)
厚生労働省ホームページ
キャッチアップ接種の対象者
平成9年(1997年)4月2日から平成18年(2006年)4月1日生まれの女性で、過去にHPVワクチンを合計3回接種していない方。
※過去に1回接種した方は残り2回を、過去に2回接種した方は残り1回を、公費で接種を受けられます。
※平成19年度(2007年度)生まれ及び平成20年度(2008年度)生まれの女性は、高校1年生相当の年齢を超えても、令和7年(2025年)3月31日まで公費で接種を受けられます。
※対象となる方には、令和4年(2022年)6月上旬にご案内を送付しています。
キャッチアップ接種実施期間
2022年4月1日から2025年3月31日
※接種方法や自費で受けた方への払い戻し方法等はこちら
接種場所(要予約)
- 市内指定医療機関
- 県内接種協力医⇒詳しくは住所地外相互乗り入れ予防接種
※上記以外の医療機関で接種する場合は、保健センターへご相談ください。
このページに関するお問い合わせは
健康推進部 保健センター
狭山市狭山台3丁目24番地
電話:04-2959-5811
FAX:04-2959-3074
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