税への感謝
西武学園文理中学校 一年 池田 礼愛
私たちの暮らしと密接な関係にある税。特に、私の中では「税」といったら消費税という印象が強い。近年、消費税は八パーセントだったがおととしの十月から消費税が十パーセントになり、どうして八パーセントから十パーセントに上げる必要があるのか疑問に思う。お店のレジで三千円のお買い物の会計しているとき、「三千三百円です。」と言われお金を出す。でも、もし今も消費税が八パーセントであれば、三千二百四十円だった。六十円も安い。十円のお菓子が五個買える。みんな十パーセントより八パーセントのほうが安くてうれしいと思う。でも、十パーセントにせざるを得ない理由があったことを、インターネットを通して分かった。今もなお高齢化が速いスピードで進んでいるが、それと深く関係しているのだという。一九九〇年頃、一人の高齢者をおよそ五人の若者が支えていた。しかし、二〇二〇年では一気におよそ二人で一人の高齢者を支えていかなければならないのだと分かった。このままでは、若者一人で一人の高齢者を支えることになってしまう。そう考えると、社会保障の充実・安全化や財政の健全化のために安定的な財源が必要になってくることから消費税が十パーセントに引き上げられたのだと、これで疑問に思っていたことが解決できた。
また、税の大切さに気づかされた経験がもう一つある。学校にいらしてくれた税理士さんだ。もし、税理士さんが講話にいらっしゃらなかったら、税の大切さに気づくことが今後なかったかもしれない。その税理士さんは、私たち中学生でも分かるように絵や図、動画などを見せてくれた。講話をしてくださったおかげで、改めて税の大切さを学べた。道路の整備や、公園のキレイさ、そして安心、安全に暮らせる日々や、教育を受けることのできる幸せは、みんな一人ひとりが「税」を払ってくれているかだと分かった。
そして私は将来、医師になりたいと考えている。調べてみると、私たちが払った税金は医療に使われていることを知った。なぜ医療に使われているのか。それは私たちが安心して豊かに暮らしていくためになくてはならないものだからだ。だから、人々が安心して豊かに暮らしていけるために、私も医師になり、たくさんの人々を救い、勇気づけたいと強く思っている。
これからの生活で税について不満に思うことがあると思う。でもそのときは、視点を変えて、「税率十パーセント高い」と考えるのではなく、これからの未来の環境が今と同じように安心できる暮らしであるために貢献しよう、と考えるようにしていきたい。また、今まで豊かな環境で暮らせたことは皆が税を払ってくれたことで実現できた。私は税に助けられたと思っている。感謝でいっぱいだ。
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