加佐志の耳だれ地蔵さま

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更新日:2021年3月29日

画:加佐志の耳だれ地蔵

むかしむかし、堀兼地区(ほりがねちく)加佐志(かざし)という(ところ)に、(ちい)さなお地蔵(じぞう)さまがありました。
(むら)古老(ころう)(お(とし)よりのこと)たちは「このお地蔵(じぞう)さまは、たいそう(ふる)くから、(みみ)だれにごりやくがある」と(つた)えていました。
そして、(みみ)(わる)(ひと)たちが(がん)かけにくる(とき)には、かならずお(さけ)()れた竹筒(たけづつ)をお地蔵(じぞう)さまにぶらさげて、「お地蔵(じぞう)さま、どうぞ(みみ)だれをなおしてくだせえ。なおしてくだされば、この(さけ)(ばい)にしてお(れい)にまいります」と()って一心(いっしん)にお(ねが)いして、(まえ)(ひと)がぶらさげていった竹筒(たけづつ)のお(さけ)()(かえ)りました。
このお地蔵(じぞう)さまのごりやくは、たいそう評判(ひょうばん)(たか)く、近郷近在(きんごうきんざい)からたくさんの人々(ひとびと)がおまいりにやってきていました。そして、いつでもお(さけ)(はい)った竹筒(たけづつ)が、たくさんぶらさがっていました。
むかしは、毎年(まいとし)四月(しがつ)八月(はちがつ)二十四日(にじゅうよっか)が、このお地蔵(じぞう)さまのえん(にち)でその()は、おまいりの(ひと)(おお)露店(ろてん)まで()ていたそうです。
現在(げんざい)このお地蔵(じぞう)さまは、加佐志(かざし)墓地(ぼち)入口(いりぐち)にひっそりと()っています。

このページに関するお問い合わせは
企画財政部 広報課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2935-3765

FAX:04-2954-6262

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