東三ツ木自治会館(新狭山駅南口)のとなりに『三ツ木薬師堂』というお堂があります。
土地の人たちは、このお堂のことを「東方の薬さま」と呼び親しんでいます。
これは、むかしむかしのおはなしです。東三ツ木には『三ツ木和泉守国重』というさむらいが住んでいました。
ある時、大きな戦(戦争のこと)がおこり、東三ツ木あたり一面は火の海となってしまいました。そして、薬師堂も焼け落ちてしまいました。
戦が終わって、国重は守り本尊(自分を守ってくれる神さまのこと)の薬師如来さまがどうなったかと、たいそう心配して、あたりをさがしまわりました。
すると不思議なことに、どこからともなく『おれは焼けても、ここにいるぞ』という声がきこえてきました。おどろいた国重が声の方を見ると、焼け残った桑の木に薬師如来さまが、すわっていました。
そして薬師さまは「おれを見るな、見ると目がつぶれるぞ」といいました。
よろこんだ国重は、さっそく薬師堂を建てなおし、三ツ木家の守り本尊として、すえながくおまつりしました。
この三ツ木氏とは、武蔵七党のうちの金子十郎家忠の子孫だといわれています。また東方の薬さまとは、東の方にある薬師如来さまということだそうです。
そして、東方の薬さまは、目の病気にごりやくがあるといわれ、毎年八月十二日と十月十二日の縁日は、、たいそう栄え『め』の字を書いた絵馬がたくさん奉納(神さまに納めること)してあったそうです。
薬師堂遠景
東方の薬さま
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