東方の薬さま

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更新日:2021年3月29日

画:東方の薬さま

東三ツ木(ひがしみつぎ)自治会館(じちかいかん)新狭山駅南口(しんさやまえきみなみぐち))のとなりに『三ツ木(みつぎ)薬師堂(やくしどう)』というお(どう)があります。
土地(とち)(ひと)たちは、このお(どう)のことを「東方(とうほう)(やく)さま」と()(した)しんでいます。
これは、むかしむかしのおはなしです。東三ツ木(ひがしみつぎ)には『三ツ木和泉守国重(みつぎいずみのかみくにしげ)』というさむらいが()んでいました。
ある(とき)(おお)きな(いくさ)戦争(せんそう)のこと)がおこり、東三ツ木(ひがしみつぎ)あたり一面(いちめん)()(うみ)となってしまいました。そして、薬師堂(やくしどう)()()ちてしまいました。
(いくさ)()わって、国重(くにしげ)(まも)本尊(ほんぞん)自分(じぶん)(まも)ってくれる(かみ)さまのこと)の薬師如来(やくしにょらい)さまがどうなったかと、たいそう心配(しんぱい)して、あたりをさがしまわりました。
すると不思議(ふしぎ)なことに、どこからともなく『おれは()けても、ここにいるぞ』という(こえ)がきこえてきました。おどろいた国重(くにしげ)(こえ)(ほう)()ると、()(のこ)った(くわ)()薬師如来(やくしにょらい)さまが、すわっていました。
そして薬師(やくし)さまは「おれを()るな、()ると()がつぶれるぞ」といいました。
よろこんだ国重(くにしげ)は、さっそく薬師堂(やくしどう)()てなおし、三ツ木家(みつぎけ)(まも)本尊(ほんぞん)として、すえながくおまつりしました。
この三ツ木氏(みつぎし)とは、武蔵七党(むさししちとう)のうちの金子十郎家忠(かねこじゅうろういえただ)子孫(しそん)だといわれています。また東方(とうほう)(やく)さまとは、(ひがし)(ほう)にある薬師如来(やくしにょらい)さまということだそうです。
そして、東方(とうほう)(やく)さまは、()病気(びょうき)にごりやくがあるといわれ、毎年(まいとし)八月十二日(はちがつじゅうににち)十月十二日(じゅうがつじゅうににち)縁日(えんにち)は、、たいそう(さか)え『め』の()()いた絵馬(えま)がたくさん奉納(ほうのう)(かみ)さまに(おさ)めること)してあったそうです。

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企画財政部 広報課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2935-3765

FAX:04-2954-6262

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