武蔵野のおもかげを残す雑木林の周辺にはたくさんのお話があります。
林の中にはいくつかの古道が通り、道しるべの石仏もたっております。いざ鎌倉へと新田義貞が馬でかけた鎌倉街道、入間川の八幡神社には、伝説駒つなぎの松もあります。
そして、川越の新河岸へと大八車が向かった道「河岸街道」があり文政10年(1827)の馬頭さんには
「東古市場 西八王子・三ヶ島 北川越南所沢・江戸」
ときざまれております。
また市内でもっとも古い元禄13年(1700)の弁財天の石仏には
「これより中山・はんのう 此道大目(青梅) 左ハ武蔵野・所沢」
とあります。
山ぐりを取りに行ったおじいさんが林の中を一晩中ぶいまわされ、お弁当をすっかりうばわれた「ムジナ街道」
『それにさかい塚にはオトウカ(狐)の嫁入りがよく見られたな。』
『オトウカに化かされた時は、すぐいっぷく(たばこ)やるとよかんべえ。』
野鳥や野草の宝庫、雑木林には人のぬくもりのするふる里の道なのです。
(広報さやま平成7年6月10日号より)
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