稲の養い水を与えてくれる水神のうち、もっとも知られているのは弁財天です。この弁財天は上赤坂にあり、元禄13年(1700)11月に造立されたものです。
頭に鳥居をいただき、右手に宝剣(現在は欠けてない)、左手に宝珠を持つ姿に造られたこの石仏は、落合市郎左衛門ほか12名の人々の手で建てられ、台座には波を切って走る帆掛け船が刻まれ、一番下には「はんのふ(飯能)」「大目(青梅)」といった地名もあるので、道しるべを兼ねていたことがわかります。
この石仏は、江戸への舟運があった新河岸へ通じる道沿いにあるので、帆掛け船は新河岸川を行き来する宝船とみることもできます。また、この付近一帯は、かつては大雨が降るとしばしば洪水になった場所なので、作物を水害から守るという性格を合わせ持っていたともいえます。それは、「二世安楽」の文字が刻まれていることからもわかります。
- 寸法:高さ150センチメートル・幅54センチメートル・台座高さ17センチメートル・台座幅69センチメートル
場所
所在地
狭山市大字上赤坂87番地付近
関連項目
民話・伝承
このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課
狭山市入間川1丁目23番5号
電話:04-2946-8594
FAX:04-2954-8671
この情報は役に立ちましたか?
お寄せいただいた評価はサイト運営の参考といたします。