路傍にたつ石仏は、今や少なくなりました。それでも市内の旧街道を歩いておりますと、草むらの中にポツンとたつ石仏が見られます。
その種類は多様で、地蔵菩薩、馬頭観世音、庚申塔、弁財天などがあり、たいていは道しるべが彫られています。
市内では、道しるべの石仏が約36基あり、その中でもっとも古い石仏としては、堀兼の上赤坂、新河岸街道ぞいの辻にたつ弁財天《元禄13年(1700)》です。「これより中山、はんのう、此道大目(青梅)、左は武蔵野、所沢」とあります。
また、庶民信仰の代表的な石仏として地蔵菩薩があります。水富の笹井、宮地には「道しるべのお地蔵さん」が桑畑の旧街道ぞいにたっております。
このあたりでは、子どもの守護神として親しまれており、イボやオデキで困っている人が、最初はドロのダンゴをあげ、治ると白い米のダンゴを納めたそうです。「右中山、ちちぶみち、左飯能、子ねのごんげん道」と彫られていました。
(広報さやま平成12年6月10日号より)
関連項目
狭山の石仏
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