穴あき石

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更新日:2011年3月1日

画:徳林寺の子育て地蔵と穴あき石

徳林寺(とくりんじ)というお(てら)境内(けいだい)(かた)すみには「成円地蔵(じょうえんじぞう)」というりっぱなお地蔵(じぞう)さまが、安置(あんち)されています。
このお地蔵(じぞう)さまには、こういう伝説(でんせつ)(つた)わっています。
それは、むかしむかしのおはなしです。入間川(いるまがわ)のほとりに、それはそれは働者(はたらきもの)のお農家(のうか)さん夫婦(ふうふ)()んでいました。この夫婦(ふうふ)には、一人(ひとり)のかわいい(おんな)()がいましたが、その()()まれて()もなく、夫婦(ふうふ)のちょっとした油断(ゆだん)がもとで、(みみ)()こえなくなってしまいました。
夫婦(ふうふ)は、少々(しょうしょう)不自由(ふじゆう)にはたえられますが、(むすめ)のことだけが一番(いちばん)(なやみ)みのたねでした。医者(いしゃ)という医者(いしゃ)には何度(なんど)もみてもらいましたが、(むすめ)(みみ)は、いっこうに(なお)りませんでした。
そして人伝(ひとづた)えや、うわさを()いては、あらゆる(ところ)(がん)かけに()きました。しかし、(むすめ)(みみ)はよくなりませんでした。
そんなある()のこと、あまり(ちか)くにあって()がつかなかった徳林寺(とくりんじ)のお地蔵(じぞう)さんが、なかなか霊験(れいげん)あらたかだということを(みみ)にしました。
そこでさっそく夫婦(ふうふ)は、(むすめ)()れて(がん)かけに()かけました。そして、三七(さんしち)二十一日(にじゅういちにち)満願(まんがん)()(あさ)のこと、(むすめ)(にわとり)()(ごえ)()をさましました。
それを()いた夫婦(ふうふ)は、たいそう(よろこ)んで、(なに)かお(れい)をしようと(おも)いましたが、(いえ)(まず)しくお(れい)になる(もの)がありません。そこで、河原(かわら)にあるめずらしい(あな)あき(いし)(いと)(とお)して、(むすめ)(みみ)(とお)った(()こえるようになったこと)お(れい)にしようと(むすめ)一緒(いっしょ)徳林寺(とくりんじ)へお(れい)()きました。
そのことが、たいそうな評判(ひょうばん)になり、大願成就(たいがんじょうじゅ)のさいには(あな)あき(いし)(いと)(とお)してつるすならわしになりました。そして、(いま)(あな)あき(いし)はお(どう)のわきにたくさん(おさ)められています。
また、この成円地蔵(じょうえんじぞう)子育(こそだ)地蔵(じぞう)ともいわれ、小児(しょうに)夜泣(よな)きや病弱(びょうじゃく)()どもに霊験(れいげん)があるといわれています。

このページに関するお問い合わせは
企画財政部 広報課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2935-3765

FAX:04-2954-6262

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