入間小学校跡地のケヤキの取扱いについては、当初はケヤキを残した場合の枝や樹皮の落下などの安全面のリスクや、落ち葉の処理に関する周辺住民への影響などの管理面、また複合型商業施設における施設配置や土地利用への制限、移植しても根付く保証がないうえに多額の費用が必要となることなどを総合的に勘案し、伐採・伐根することとしていました。
2022年11月に狭山市と入間小学校跡地利活用事業の優先交渉権者が属するグループを統括するイオン株式会社との間で包括連携協定を締結しましたが、イオン株式会社の基本理念には、さまざまな環境面や社会面における取り組みを掲げており、このような背景の中で入曽店舗開店に合わせた環境やコミュニティに対する更なる取り組みとして、入間小学校跡地のケヤキを伐採せずに現在の位置に残し、ケヤキと共存した形で店舗建設に取り組む新たな計画が優先交渉権者から提出されました。その計画について、入間小学校跡地利活用事業者選定委員会で再度審査を実施したところ、現在のイオンリテール株式会社を当初通り、最優秀提案者とすることで確認されました。
また、ケヤキを残すことで懸念される台風や老化などによる枝の落下、倒木による人的・物的被害や、近隣への落ち葉の対策などについてはイオンリテール株式会社として責任をもって対応することになっています。
このようなことを踏まえ、狭山市ではイオンリテール株式会社の提案内容の変更について認めることで方針決定をしました。
入間小学校跡地のケヤキは施設と共存することになりますが、狭山市では引き続き、後継木の育成業務を行っていきます。
ケヤキってどんな木?
入間小学校跡地のケヤキがどのような生活をしているのか、詳しくご覧いただけます。
入曽のケヤキはどんな木?(PDF:3,714KB)
後継木育成
現在、ケヤキ後継木(苗木)の育成業務を行っています。
苗木の一般配布について
配布方法等の詳細は現在未定ですが、育成方法などの条件をお示ししたうえで市民の方々を中心に広く希望者を募り、可能な限り多くの方々に苗木をお配りできるよう、調整を進めています。
※配布方法が決定しましたら本ページにおいて公表を予定しています。
育成の進捗状況
2021年6月から7月にかけて、ケヤキの枝採取業務を行いました。
2021年6月下旬にケヤキの枝を採取し、それを育成する方法(挿木)を試みましたが、大木であるケヤキからは幼若性の高い枝を採取できず、枝からの後継木の育成を断念しました。
枝採取の様子
挿木の様子
2021年9月から、ケヤキの種からの苗木育成を行っています。
挿木による後継木育成を断念せざるを得なかったため、2021年9月から11月にかけてケヤキの種を採取して、種から苗木の育成を進めています。
ケヤキの種
発芽状況その1
発芽状況その2
発芽状況その3
2022年4月
発芽した新芽から若葉が芽吹き、後継木が順調に育っています。
育成状況その1
育成状況その2
育成状況その3
育成状況その4
2022年7月
真っ直ぐ伸びているものや枝分かれをしているものなど、育ち方も様々でそれぞれが元気に育っています。
育成状況その1
育成状況その2
2022年8月
7月から8月までは成長が速く、大きいものは高さ50センチメートルまで育っています。
育成状況その1
育成状況その2
2022年9月
今年の成長のピークは過ぎましたが、大きいものは高さ60センチメートルまで育ち、幹もしっかりとしてきました。
育成状況その1
育成状況その2
2022年11月
苗木の紅葉は見ごろを迎えています。中には葉を落としている苗木もあり、冬支度を始めています。
育成状況その1
育成状況その2
2023年3月
ケヤキの後継木は順調に生育しており、苗木の新芽が芽吹き始めています。
育成状況その1
育成状況その2
関連事項
イオン株式会社との包括連携協定についてはこちらをご覧ください
このページに関するお問い合わせは
都市建設部 市街地整備課
狭山市入間川1丁目23番5号
電話:04-2941-6839
FAX:04-2954-6262
この情報は役に立ちましたか?
お寄せいただいた評価はサイト運営の参考といたします。