第67回狭山市成人式における、堀兼中学校代表による「新成人の主張」を掲載しています。
堀兼中学校代表「新成人の主張」
私には二十代のうちに成し遂げたい夢があります。その一つに、馬でユーラシア大陸を横断することがあります。この夢を抱くに至った経緯に、14歳で訪れたロシアのハバロフスクと、16歳で訪れた中国のウイグルの存在があります。衣食住のすべてが今まで訪れてきた場所と全く異なるという環境に対して、それでも変わらずに暮らす人々がいるという事実。それを目の当たりにした私は、もっと色々なところに行きたいと感じるようになりました。価値観の変化に海外での経験は十分なきっかけとなりますが、中でもこの二度の経験は、ヨーロッパでもアジアでもない世界を知ることができたという点で、私の世界観にまで大きな影響を及ぼしました。現在、私は大学で体育会の探検部に所属し、部長を努めつつ人脈作りや実践的な活動計画を学び、目標の実現に向けて日々努力しています。先日は、かの伊能忠敬すら辿り着けなかった北海道の無人地帯、知床岬を文字通り探検してきました。私がこうした体験をしてきたように20歳までに、何か自分だけの打ち込めるものを持つ特色ある人間になれたかどうかで、少なくとも今後10年の人生の密度を大きく変えると思います。20代の時間は有限です。この時間を何に費やすかで、今後の生涯の密度感も左右されるといっても過言ではないでしょう。皆さんも私のように打ち込めるものを見つけられたでしょうか。
さて、これまでの私の生活の大半はここ狭山と共にありました。しかし、出身地を無批判に肯定することが、我々の将来にとって有益だと私は思いません。何事も客観視する力を得た時、人は真に成長する(機会を得る)と私は考えているからです。六甲颪の吹きおろす阪神間に移り住み随分経ちます。異郷に身を置き様々な人と親交を深める中で、ようやく思索を進めて故郷を乗り越えられました。
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狭山市入間川1丁目23番5号
電話:04-2946-8594
FAX:04-2954-8671
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