子ども中心の民俗行事などが少なくなったとき、11月10日、柏原の保育所で「十日夜」のワラデッポウ作りがありました。
十日夜は、秋の収穫祭といわれ、田の神に感謝する行事を子ども達が行います。そして、ワラデッポウで地面をたたき、大切な農作物を食い荒すネズミやモグラを追い払うことにもなるのです。
この日は柏原に住む4人のご老人の協力で、30人用のワラデッポウが作られ、次に先生の指導のもと、「トーカンヤ、トーカンヤ、トオカノ晩のワラデッポウ、ドーンと打って打ちのめせ」と、子どもたちは大きな声で唄いながらワラデッポウで地面を打ちました。
『昔は、この時期は麦播に急がしい頃で、ぼたもちを生でも食べた』
と、なつかしそうにご老人の一人が言ってくれました。
12月に入りますと、年末の風物詩といわれる餅つきをはじめ、子ども達は冬の伝承あそびの準備に入ります。すべてが手作りでした。山から木を伐り出して作るズンベエゴマ、和紙で作る凧、竹で作った竹馬、お手玉、カルタ、双六なども苦労して作ったそうです。
『もういくつ寝るとお正月』。
(広報さやま平成19年12月10日号より)
関連項目
歳時記
民話・伝承
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