夏まつりは古来より夏の疫病を追い払うために行われていたそうです。(昔は、天王さまといいました。)
それで、ご祭神には須佐之男命と呼ばれる気性がはげしく、荒っぽく力の強い神さまがまつられているのだそうです。
奧富の八雲神社は江戸時代には東林寺持ちの牛頭天王社といいまして、今もおまつりの時は梅宮神社の神主 と八幡神社の神主それに増方(川越市)にすむ東林寺関係の人がやってきて祭典を行うことになっているそうです。境内には盆踊り用のヤグラがつくられカラオケ大会もあります。
すぐ近くを流れる赤間川沿いには灯籠がかざられ、地口絵を読みながら川風に吹かれ、うちわを持ってのお参りは夏の風物詩です。
堀兼加佐志の羽黒神社でも同じ日におまつりが行われます。『昔は、大きなわらじをつくり、そこに穴をあけてわらじのはしにはチガヤをくっつけ、それに神社のお札をはさみ村境にたてたもんだ 』 との話。これは、村に疫病が入らないようにとした塞ぎの行事です。今は、百万遍の数珠くりが行われます。
柏原の白鬚神社では境内社の八坂神社で、やはり同じ日におまつりがあります。『昔は、天王さまは荒れるもので、夏の病気に敗けないようにと祈ったもんだ 。』 祗園囃子もにぎやかに、子供の神輿が出て、小さな提灯のついた竹笹がかわいいものです。
入間川の沢の八坂神社でもおまつりが行われ、昔はあばれ神輿がねりあるいたそうです。
そして、堀兼青柳の氷川神社、ここの一刀斎ソ蝶の灯籠絵はみごとなものです。入間川の八幡神社境内社である八雲神社のあばれ神輿も近郷一といわれていました。
野々宮神社では屋台も出て、甘酒もふるまわれたそうです。さあ、お近くの夏まつりに出かけてみませんか。
(広報さやま平成7年7月10日号より)
※羽黒神社のおまつりは現在、行われておりません
関連項目
歳時記
民話・伝承
このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課
狭山市入間川1丁目23番5号
電話:04-2946-8594
FAX:04-2954-8671
この情報は役に立ちましたか?
お寄せいただいた評価はサイト運営の参考といたします。