外来植物にご注意ください

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更新日:2019年4月15日

外来植物とは?

人間の活動によって本来の分布域の外の国や地域に導入・移動された植物のことを言います。
外来植物は、何らかの理由で自然界に放出された場合、多くは子孫を残すことができず、定着することができないと考えられています。しかし、中には子孫を残し、定着することができるものもあります。さらには旺盛な繁殖力で在来種を駆逐するなどの問題を起こすものもあります。

特定外来生物とは?

人間の活動によって本来の分布域の外の国や地域に導入・移動された生物のうち、生態系、人の生命や身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、または及ぼすおそれがあるものとして、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」により指定された生物のことを言います。
特定外来生物に指定されると、飼育、栽培、保管、運搬、輸入、野外に放つこと、種をまくこと等が原則として規制され、さらに駆除を行うことになっています。
現在(平成30年4月)、特定外来生物に指定されているのは148種で、そのうち植物は16種です。

特定外来生物に指定された植物の駆除にご協力ください

特定外来生物に指定された植物のうち、埼玉県内での繁殖例では、下記のような植物が挙げられます。

  • アレチウリ
  • オオキンケイギク

特定外来生物に指定された植物を発見したら、できるだけ駆除をするようお願いします。

駆除の方法

種ができる前に抜き取り、ビニール袋等に入れて密封し、「もやすごみ」に出してください。種ができている場合は、特に種が飛ばないように十分注意してください。
種が成熟してしまうとこぼれた種から発芽するので、駆除後も継続的に監視してください。
多年生植物は刈り取っても、地下茎に貯めた栄養分を使って再生したり、翌年生長したりするので、地下茎から抜き取るか、生長期間中繰り返し刈り取ってください。

  • アレチウリ

    【原産地と侵入地】
    北アメリカ原産、南アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニアに分布する。
    日本では全国に分布する。
    【形態的特長】
    花:開花期は8月~10月。雄花と雌花が別々に集まって直径1センチメートル程の黄白色の花を形成し、葉の脇から出る。
    葉:葉の柄は短く、茎には互い違いにつく。葉の直径は10~20センチメートル、つけ根はハート型にくぼむ。葉の表も裏もざらざらしている。

  • オオキンケイギク

    【原産地と侵入地】
    アメリカ合衆国中部、南東部(ミシガン州~フロリダ州、ニューメキシコ州)原産である。
    日本では全国に分布する。
    【形態的特長】
    花:開花期は5月~7月。他のキク科植物と同様、小さな花が多数集まって直径5~7センチメートルの花を形成している。
    茎:高さ30~70センチメートルで、根元付近から束状に多数生えている。多年草のため、2年目以降はススキのように株立ち状になることが多い。

その他の外来植物

特定外来生物に指定されていなくても、生態系へのリスクが見逃せない外来植物もあります。

ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシは1961年の発見以後、徐々に分布域が広がり、現在では、ほぼ日本全土に広がるとともに、道路沿いから農地への侵入も確認されるようになっています。
花が美しいので意図的に増やされることもありますが、繁殖力が強く、周辺の植物に影響を及ぼす物質が放出される(アレロパシー活性が強い)ことから、特定外来生物に匹敵するか、これを上回る影響があるという報告もあります。
特定外来生物には指定されていなくても、生態系へのリスクが見逃せない外来植物とどのように付き合うべきか、新しい情報を取り入れながら継続的に検討していくことが必要です。

除草する場合

ナガミヒナゲシを除草する場合には、次の点に注意してください。

  • 種ができる前に抜き取り、ビニール袋等に入れて密封し、もやすごみに出してください。
  • 種ができている場合は、特に種が飛ばないように十分注意してください。
  • 種がこぼれると未熟な種からでも発芽するので、除草後も継続的に監視してください。
  • ナガミヒナゲシ

    【原産地と侵入地】
    地中海沿岸の原産でヨーロッパ、北アフリカ、西アジア、オセアニア、南北アメリカに分布する。
    日本では全国に分布する。
    【形態的特長】
    花:開花期は4月~5月。紅色、もしくはオレンジ色の花をつける。花弁は基本的に4枚だが、多少の変動がある。
    茎:栄養状態によって異なるが、高さ15~60センチメートルで、硬い剛毛が生えている。
    果実:果実は細長く、梅雨時に非常に小さな種子を大量につける。一つの果実には1,600粒の種子を持っている。
    ※根と葉からは周辺の植物の生育を阻害する成分を含んだ物質(アレロケミカル)を生み出す

アメリカオニアザミ

アメリカオニアザミは生態系被害防止外来種リストに挙げられている、特に注意が必要な外来植物です。
大きな特徴は最大1mまで伸びる茎と堅いトゲであり、除草する際にはトゲが刺さらないよう注意をする必要があります。

除草する場合

アメリカオニアザミは堅いトゲをもつため、以下の点に注意して除草してください。

  • 厚手の皮手袋やビニール手袋を着用し、トゲが刺さりやすいため、手で抜く際は事前に茎のトゲをはさみで切ってから抜くか、草刈り鎌等で刈り取る方法があります。
  • スコップ等で周囲の土ごと掘り返せば、根も残らないため有効な方法です。
  • 種が残ると、そこから新たに生えてくるため、除草後は放置せずビニール袋等に入れて密封し、もやすごみに出すようにしてください。
  • アメリカオニアザミ【原産地と侵入地】

ヨーロッパ原産で、日本では1960年代に北海道で始めて侵入が確認され、現在は日本国内の広域に繁殖している。
【形態的特長】
花:6-10月頃に紅紫色の花を咲かせる。
茎や葉:茎は高さ30cm~1m程になる。茎や葉、花の周りには堅いトゲがある。
種:綿毛があり、風によりタンポポのように種子を飛ばす。

このページに関するお問い合わせは
環境経済部 環境課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2937-6793

FAX:04-2954-6262

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