市内六地区には、キツネにまつわる昔話が多く語られています。
昔々のお話です。
堀兼、青柳の第六天あたりは、松や杉の生い茂るところでした。
福原(川越市)からやってきたおばあさんが、このあたりを通りかかったとき、キツネが杉の根元にある稲荷さまの祠で寝ているのを見つけました。おばあさんは、いたずら心で小石を投げると、キツネは飛び上がって逃げていきました。
用事も終わり、おばあさんが第六天まで戻ってきたときは、すっかり夜になっていました。突然、火の玉が現れ、大きな杉の木の上で、どんどん大きくなっていくではありませんか。おばあさんはびっくり!
近くの家に走り込み、「火事だべえ」と大騒ぎだったそうです。
さて、翌朝、行ってみると焼けた跡は何もなく、松や杉は青々と茂っていましたと。
これは、第六天のキツネの意趣返し。稲荷さまのお使いでも、時々、いたずらもします。
稲荷さまは、五穀豊穣を願う農家の屋敷神として祀られています。
(広報さやま平成21年9月10日号より)
- 伝承地 狭山市大字青柳473番地 「氷川神社」
このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課
狭山市入間川1丁目23番5号
電話:04-2946-8594
FAX:04-2954-8671
この情報は役に立ちましたか?
お寄せいただいた評価はサイト運営の参考といたします。