市内入曽地区の北入曽にある「七曲井」が、平成の改修が行われ、見学しやすくなりました。旧鎌倉街道沿いにある「七曲井」は、不老川左岸に位置し、奈良時代に掘られたという説もあります。飲料水を得ることが困難だった武蔵野台地では漏斗状(すり鉢型)に掘り下げて井戸を作りました。上口部の直径が26メートル、井桁までの深さが15メートルあります。
そして、この井戸の素晴らしさは、水を汲くむ道跡がしっかりと確認されていることです。道は、稲妻形に下に向かい、底部で井桁を一周しています。これだけ巨大な井戸ですので、さまざまな伝説があります。
昔、日本武尊が武蔵の国へやってきたとき、兵は疲れ、飲み水にも困ったそうです。村人も水には苦しんでいたことを知り、さっそく尊は 『この地を掘ってみよ』と命じ、大勢の人の手によって井戸が造られたというお話です。
また、ある大干ばつに襲われたときのことです。井戸のそばにある観音堂の聖観世音さまの「お堂のうらの古井戸を掘ってみよ」とのお告げにより、掘り返したところ水が湧わき出て、村人は助かったということです。
(広報さやま平成19年2月10日号より)
地図
伝承地
狭山市大字北入曽1366番地
七曲井
関連項目
社寺
このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課
狭山市入間川1丁目23番5号
電話:04-2946-8594
FAX:04-2954-8671
この情報は役に立ちましたか?
お寄せいただいた評価はサイト運営の参考といたします。