第3次狭山市教育振興基本計画の評価の詳細

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更新日:2025年12月2日

第4次狭山市教育振興基本計画の第2章「現状と課題」における第2節「第3次教育振興基本計画の評価」の詳細は以下の通りです。該当箇所と合わせてご確認ください。

基本目標1「確かな学力と時代の変化に対応する力の育成」

主な取組内容

施策1では学校指導訪問等による教員の授業力向上、各校策定の「学力向上ストラテジープラン」に基づいた教育の展開及び学習支援事業(さやまっ子・茶レンジスクール)の実施などにより児童生徒の学力の向上に取り組みました。
施策2では情報化の進展に適応するためのICTに関する知識や活用能力を高める情報教育の推進及び民間学習塾との連携、英語検定料の公費負担などによる英語教育の充実等により、次代の変化に対応した教育を推進しました。

評価

施策1は、埼玉県学力・学習状況調査の平均正答率において、小学校が目標値を下回った一方で、中学校は全教科で県平均を上回りました。中学校におけるどのような取組が当該結果につながったのかを明らかにするなどにより、小学校でも同様の取組が望まれます。
また、「学校に行くのが楽しい」ということは、学校が学習の空間だけにとどまらず、その児童生徒にとっての居場所になっているとも受け止められますが、2割程度の児童生徒がそうは思っていないことは注意すべき点であります。楽しいことは「学びの最大のモチベーション」であり、子供たちが多くの体験をする学校が楽しい場所であるために、今後もあらゆる工夫をして、児童生徒が安心できる環境や支援体制の構築が求められます。
施策2は、目標を達成していますが、令和元年度と比較すると低下していることから、引き続き、グローバル化の進展に対応するためには、英語力及び学習意欲の向上を図る必要があります。

基本目標2「豊かな心の育成と健康・体力の増進」

主な取組内容

施策1では児童生徒に基本的な生活習慣や学習習慣を身に付けさせ、規範意識を大切にし、社会生活のなかで規律を守って行動できる態度の育成を図りました。
また、道徳教育の充実や、「いのちの授業」の開催などにより、豊かな心の育成に取り組みました。
施策2では、アンケート等を通したいじめ等の問題の早期発見・早期対応や、不登校児童生徒及び保護者との面談等に取り組むとともに、茶レンジルーム「ひだまり」の支援体制強化や、スペシャルサポートルームの活用を推進しました。
施策3では、カルシウム等の不足しがちな栄養素を効率よく摂るために給食の献立を工夫するなどにより健康増進を図るほか、体力向上研究委員会が中心となり新体力テストの結果分析を行うことなどにより、児童生徒の基礎体力の向上に取り組みました。

評価

施策1は、90パーセントを超える項目があるなど、概ね目標を達成していることから、埼玉県学力・学習状況調査における規律ある態度が定着していると捉えられるなか、小・中学生の「整理整頓」、小学生の「あいさつ」、小学生の「話を聞き発表する」で目標値を下回る結果となっており、全項目で80パーセント以上を目指す上では、個別の対応を強化していく必要がある状況となっています。
施策2は、いずれも目標値を下回っている状況であり、特に、いじめの解消率の目標値を100パーセントとしていることからも、早期発見・早期対応、さらには、いじめが起こりにくい学校・学級づくりのため、いじめ及び不登校への対応強化が求められます。
また、スクールカウンセラーや相談員等と連携し、児童生徒に寄り添った支援体制を強化する必要があります。
施策3は、すべての栄養素が充足するよう献立の工夫を継続する必要があります。
また、新体力テストについては小学生・中学生ともに目標をわずかに下回っていることから、引き続き体力増進に向けた取組を進めていくとともに、楽しく運動に取り組める試みも必要であります。

基本目標3「質が高く魅力ある教育環境の充実」

主な取組内容

基本目標3については、教職員の資質の向上(施策1/実践的な研修会等の実施、他)、一貫教育の推進(施策2/義務教育9年間を見通し、学びと育ちの連続性を重視した教育、他)、就学にかかる経済的支援の推進(施策3/児童生徒が等しく就学できるような支援、他)、学校施設の充実(施策4/狭山市学校施設長寿命化計画に基づく改修工事、他)、学校規模と配置の適正化の推進(施策5/小学校の規模と配置の適正化の計画的な推進、他)等に取り組みました。

評価

施策5は、学校トイレの環境整備など、狭山市学校施設長寿命化計画に基づき、適切に進められています。また、GIGAスクール構想による1人1台端末を配備し、これを活用して子供たち一人一人に応じた個別最適な学びと協働的な学びを通じて学習活動や学習課題に取り組むなど、すべての項目について目標が達成されています。

基本目標4「家庭や地域との絆づくりの推進」

主な取組内容

施策1では地域に開かれた学校づくりのため、コミュニティ・スクール化などの学校と地域の連携を推進しました。
施策2では、放課後児童対策の充実のため、民間学童保育室を誘致するなど受け入れ体制の拡充等に取り組みました。

評価

施策1は、全小・中学校で学校運営協議会制度を導入するとともに、地域学校協働活動を推進するなど、「地域とともにある学校づくり」を着実に進めています。
施策2は、放課後児童対策の充実として、学童保育室職員を対象とした研修会の実施や、指定管理者制度導入による民間事業者のノウハウを活用するなど、学童保育室の運営を充実しました。
加えて、学校の余裕教室をタイムシェアで活用するなどにより募集人数を増員し受け入れ体制を順次拡充しましたが、社会情勢の急激な変化を受け保育ニーズの増加スピードに整備が追い付かず、待機児童の解消には至っていない状況です。

基本目標5「自己を磨き社会を支える豊かな学びの振興」

主な取組内容

施策1では、広報やICTを活用した情報ネットワークの充実等により、市民の生涯学習活動を支援しました。
施策2では、子供から高齢者まで、また、障害の有無に関わらず、誰もが生涯学習に取り組めるための機会づくりを促進しました。
さらに、学習成果を発表する場の充実や、生涯学習団体の活性化に向けた支援を行いました。
施策3では、すべての小・中学校に学校応援団コーディネーターを配置することで、登下校の安全指導や学校との合同行事等、多岐にわたって活動し学校を支援しました。

評価

施策2は、「生涯学習・社会教育に関する事業への参加者数」「文化財活用事業参加者の満足度」の目標を達成しています。その他の項目は新型コロナウイルス感染症の影響もあり目標未達成となりましたが、事業は継続的に実施されており、引き続きポスト・コロナの時代の生涯学習の在り方を模索するなど、工夫した取組を進めていく事が重要になります。
また、市民の学習ニーズを捉えて、学習活動に未参加の市民に最初の一歩を踏み出させることが重要になります。
施策3は、それぞれの項目で目標を達成しておりませんが、生涯学習の成果の活用の場を広げることが求められていることに鑑みると、学校支援ボランティアや学校と地域のさらなる連携強化に向け子供が健やかに成長できる地域・学校づくりのための地域学校協働活動(SCSC)への参加者を増やし、活動をより活性化させ、地域の潜在的な教育力等を掘り起こすような取組が求められます。
このことは、社会に開かれた教育課程の実現にも寄与するものであり、学校教育の充実に地域が一定の役割を果たすことが求められるなかで、支援の輪が広がることが期待されます。

基本目標6「元気な人づくりと競技力向上を支えるスポーツの振興」

主な取組内容

施策1では、幅広い世代を対象としたスポーツ教室・行事の充実や気軽にできるニュースポーツの普及等により、市民のスポーツ活動の促進を図りました。
施策2では、プロスポーツ団体との連携協定や教室開催などを通して競技スポーツの振興と青少年のスポーツ活動の普及に取り組みました。
施策3では、スポーツ・レクリエーション団体の活動や各施設での自主事業の実施を通じて、スポーツ施設の利用促進を図りました。

評価

施策1は、いずれも目標値に達しておらず、ポスト・コロナの時代のスポーツ活動の促進のために、SNSを活用した情報発信など、誰もが気軽にスポーツを楽しむことにつながるための啓蒙活動を行う必要があります。
また、教室やイベントだけでなく、体を動かす習慣を楽しみながら生活に取り入れられる仕組みづくりなどが求められます。
施策2と施策3については、いずれも大きく増加しており、目標値を達成している状況です。
引き続き、競技スポーツの振興やスポーツ施設の充実を図っていく事が重要になります。

このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 教育総務課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2946-8472

FAX:04-2954-8671

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