認知症とは(症状など)

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更新日:2019年2月7日

 認知症は、誰にも起こりうる脳の病気によるもので、85歳以上では4人に1人にその症状があるといわれています。

軽度認知障害

 認知症の予備軍といわれます。正常と認知症の中間であり、以前に比べて物忘れなどが低下しています。日常生活はできていますが、軽い能力低下が見られます。この段階で、脳の活性化を図ったり、運動習慣をつけたりすることは、認知症の予防に重要です。

加齢による「もの忘れ」と認知症の「記憶障害」の違い

加齢による物忘れ 認知症の記憶障害
経験したことが部分的に思い出せない 経験したこと全体を忘れている
目の前の人の名前が思い出せない 目の前の人が誰なのか分からない
物の置き場所を思い出せないことがある 置き忘れ・紛失が頻繁になる
何を食べたか思い出せない 食べたことじたいを忘れている
約束をうっかり忘れてしまった 約束したことじたいを忘れている
物覚えが悪くなったように感じる 数分前の記憶が残らない
曜日や日付を間違えることがある 月や季節を間違えることがある

※『認知症を学び 地域で支えよう』全国キャラバン・メイト連絡協議会より引用

認知症の原因となる主な病気

アルツハイマー病(認知症の約50%を占めます)

大脳皮質連合野や海馬領域を中心にβアミロイドというタンパク質のごみ、続いてタウタンパクが神経細胞内に蓄積し、神経細胞のネットワークが壊れると発症します。比較的早い段階から記憶障害、見当職障害のほか、不安・うつ・妄想が出やすくなります。

レビー小体型認知症

パーキンソン症状や幻視を伴い、症状の変動が大きいのが特徴です。

前頭側頭型認知症

司令塔役の前頭前野を中心に傷害されるため、がまんしたり思いやりなどの社会性を失い、「わが道を行く」行動をとる特徴があります。

脳血管性認知症

脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れて、意欲が低下したり、複雑な作業ができなくなったりします。


※『認知症を学び 地域で支えよう』全国キャラバン・メイト連絡協議会より引用

若年性認知症

 18歳以上65歳未満で発症する認知症は、「若年性認知症」と呼ばれています。若年性認知症の推定発症年齢の平均は、およそ51歳と言われており、高齢になってから発症する認知症と比べ、脳の萎縮スピードが速く、一般的に病気の進行が早いのが特徴です。

認知症の症状

記憶力が低下します(記憶障害)

  1. 新しいことが覚えられなくなります。
  2. 最近のこともすぐに忘れてしまいます。

時間や場所など、周囲の状況が分からなくなります(見当職障害)

見当職とは、現在の年月・時刻や自分のいる場所などの基本的な状況を把握することです。

  1. 日付や季節感などが分からなくなります。
  2. 道に迷ったり、遠くまで歩いていこうとしたりします。
  3. 周囲の人が分からなくなります。

ものごとを考えることや判断に支障が出てきます(理解・判断力の障害)

  1. 考えるスピードが遅くなります。
  2. 一度の処理できる情報量が減り、二つ以上のことが重なるとうまく処理できなくなります。
  3. 普段の生活と違うことが起こると混乱しやすくなります。
  4. 自動販売機などの目に見えない仕組みが理解できなくなります。

計画を立てて、物事を進めることができなくなります(実行機能障害)

  1. 段取りよく、計画を実行することができなくなり、日常生活を首尾よく営めなくなります。

認知症の方を介護されるご家族の皆さんへ

 家族だけで対応の難しいケースもありますが、家族だけで悩まず、医療や公的援助などを活用して、負担を減らすことも大切です。

関連情報

このページに関するお問い合わせは
健康推進部 介護保険課

電話:04-2941-4892

FAX:04-2954-6262

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