認知症への取り組み

社会全体が急速な高齢化を迎えている日本。高齢者が増えることで、認知症高齢者数も増加の一途をたどっており、団塊の世代が75歳以上となる令和7年(2025年)には約471万人、65歳以上の人口がほぼピークとなる2040年には約584万人(高齢者の6.7人に1人)に達すると推計されています。

狭山市は認知症に対する理解が進み、認知症になっても家族や地域住民、関係機関等の理解・協力のもと、尊厳が守られ、自分らしく安心して暮らしていくことができるまちを目指します。

9月は認知症月間(世界アルツハイマー月間)・9月21日は認知症の日(世界アルツハイマーデー)です

1994年「国際アルツハイマー病協会」(ADI)は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、この日を中心に認知症の啓発を実施しています。
日本では、2024年1月に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」において、国民の間に広く認知症についての関心と理解を深めるために、毎年9月を「認知症月間」、9月21日を「認知症の日」と定めています。

なぜ9月21日なの?

1994年9月21日、スコットランドのエジンバラで第10回国際アルツハイマー病協会国際会議が開催されました。会議の初日であるこの日を「世界アルツハイマーデー」と宣言し、アルツハイマー病等に関する認識を高め、世界の患者と家族に援助と希望をもたらす事を目的としています。

どうして『オレンジ色』なの?

オレンジ色は認知症支援のシンボルカラーです。
江戸時代に活躍した陶工・酒井田柿右衛門が、夕日に映える柿の実の色から着想を得て作り出した赤絵磁器は、世界中で高い評価を受けました。
認知症支援・普及活動もこの「柿色」のように、世界中に広まってほしいとの願いを込めて、オレンジ色がシンボルカラーになりました。
また、暖かさを感じるオレンジ色は、「手助けします」という意味をもつと言われています。

狭山市の取り組み

開催日 実施内容 実施場所 担当部署名 問い合わせ先 担当者からの一言コメント

2025年9月6日

認知症を知る勉強会(外部サイト) 富士見公民館 介護保険課 04-2941-5609

富士見地区地域福祉を考える会「おたがいさま ふじみ」主催の勉強会です。埼玉県オレンジ大使のお話をお聞きします。
今年は土曜日の午前中に開催しますこの機会にぜひ、ご参加ください。

2025年9月10日から10月13日 認知症関連の本の展示・貸出、リーフレットの配布 中央図書館 中央図書館 04-2954-4646 中央図書館で認知症を学びましょう。

2025年9月16日から26日

世界アルツハイマー月間パネル展 市役所エントランス 介護保険課 04-2941-5609 認知症の正しい理解と予防、相談窓口や地域住民活動等を紹介します。
2025年9月17日 認知症予防講座「認知症とうまく付き合うコツ」 中央公民館 入間川・入間川東地域包括支援センター 04-2955-1114 理学療法士による、認知症予防の方法や認知症の方との関わり方を学ぶ講座です。
2025年9月19日 オレンジカフェの開催 中央公民館 介護保険課 04-2941-5609 毎月第3金曜日の10時から開催しています。申し込みは不要です。ぜひお越しください。
2025年9月25日 認知症の方やその家族の見守り方を学ぶ講座 中央図書館 中央図書館 04-2954-4646 市内在住・在勤・在学で、同講座を受講していない方が対象です。
2025年9月27日から10月13日

認知症啓発パネル展

中央図書館 中央図書館 04-2954-4646 認知症の正しい理解と予防、相談窓口や地域住民活動等を紹介します。
2025年10月1日 認知症を知る・語る 中央図書館 中央図書館 04-2954-4646 症状の基礎知識の講座や交流会など
2025年10月4日 映画上映会 中央図書館 中央図書館 04-2954-4646

上映作品
「ぼけますから、よろしくお願いします。」


認知症の症状

認知症とは、脳の細胞が壊れてしまったり、働きが悪くなったりすることで、さまざまな障害が起こり、生活をするうえで障害が出ている状態が継続(およそ6か月)している症状を指します。使い慣れていたものの使い方が分からない、知っている道のはずなのに迷うことがあるなどの症状が出る場合があります。

認知症かもしれないと思ったときには

近年、認知症は早期発見・早期治療により、症状の進行を遅らせられることが分かってきました。認知症かなと思ったときは、一人で悩まず、かかりつけ医や地域包括支援センターにご相談ください。
また、認知症をご本人や家族が認めたくないという気持ちから、発見が遅れてしまうこともあります。認知症には、早期発見が重要です。ご本人やその家族のためにも、身近な方で認知症かも?と思われる方がいましたら、早めの相談(受診)を勧めてください。

認知症の初期症状や、見守りをはじめとする対応方法などが分かりやすく説明されています。

相談窓口

どこに相談すればいいの?

「最近、物忘れが増えた」、「同じ話の繰り返しがある」等、気になることがあったら、まず、身近な相談窓口(地域包括支援センター)や、本人をよく知っている「かかりつけ医」に相談しましょう。
かかりつけ医がいない場合、または診断が難しい場合は、「精神科」、「脳神経内科」、「心療内科」を設けている病院を受診するとよいでしょう。

地域包括支援センター

地域で暮らす高齢者の皆さんを、介護・福祉・健康・医療など、総合的に支援する相談窓口です。
認知症が心配になったら、お住いの地区を担当している地域包括支援センターにご相談ください。
相談時間:9時から17時(月曜日)から(金曜日)※祝日・年末年始は除く。

もの忘れ相談医

狭山市医師会が行う認知症研修を受け認定された医師で、専門機関と連携を取りながら認知症診療に積極的にかかわる医師のことです。

認知症疾患医療センター

認知症疾患医療センターとは、認知症疾患における鑑別診断や専門医療相談、地域連携の推進や情報発信を行う専門医療機関で、埼玉県が指定しています。
※受診にあたっては、事前予約が必要です。また、原則、かかりつけ医等からの紹介が必要になりますので、必ず事前に電話で確認してください。

認知症介護の電話相談

公益社団法人認知症の人と家族の会埼玉県支部では、認知症の人の介護に悩んだり戸惑ったりしておられる方を支援するため、電話相談を受けています。
ひとには話せないような悩みごとやグチでも、介護経験のある「家族の会」の世話人がお話を伺います。どうぞお気軽に電話してください。

関連情報(狭山市の取り組みなど)

このページに関するお問い合わせは
健康推進部 介護保険課

電話:04-2941-4892

FAX:04-2954-6262