眼に効く薬師さま

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更新日:2011年3月1日

眼に効く薬師さま

 昔のお話です。水富の根山の方に、それは働き者のおばあさんと孫娘が住んでおりました。朝は日の出とともに、孫娘と畑に出て、日が西の山に沈むまで畑を耕し、その日を暮らしておりました。
 ある日のことです。孫娘の着物がほころびていましたので、おばあさんが早速縫いつけようと針に糸を通そうとしました。ところがです。何度やっても針の穴が見えず、糸は通りませんでした。眼が弱ったことを知ったおばあさんは、すっかり自信を失い、畑仕事も休みがちになってしまいました。
 そんな時、上広瀬本宿の小川のそばに眼病に霊験(れいけん)あらたかなお薬師さまがあるということを聞きつけた孫娘は、すぐおばあさんをつれて願かけに出かけました。二人が毎日、熱心におすがりしたおかげで、あんなにかすんでいた眼もよくなって、針に糸が通せるようになり、おばあさんと孫娘は以前にもましてよく働くようになりました。
 この薬師さまは「堀口薬師」で、ご本尊は木造薬師如来立像です。あるとき火災により、堂はすべて焼失しましたが、ご本尊は無事でした。ご先祖様が新田義興の家臣(かしん)であったので「新田の薬師さま」とも呼ばれ、毎月12日が縁日になっています。
(広報さやま平成17年7月10日号より)

場所

所在地
狭山市広瀬2丁目18番付近
堀口薬師堂

関連項目

仏閣

このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2946-8594

FAX:04-2954-8671

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