上広瀬の富士浅間神社では、毎年8月の21日になると、火まつりがおこなわれます。これは、むかしから「広瀬の火まつり」といわれた有名な行事で、富士山をまねてつくったミニ富士山をおまいりします。
このお祭りは、またの名を「スイカ市」ともいわれ、むかしは、夕方から夜おそくまで参道いっぱいにたくさんのスイカ売りがでて、たたき売りがおこなわれていました。というのは、ちょうどこの時季は、スイカがとれるころなので、近くの農家の人たちが、それぞれ自慢のスイカを持ちよって売ったことからはじまったそうです。そして、火まつりに来た人達は、必ずスイカを買って帰りました。しかし、今はほんの2、3人のスイカ売りがでるだけになってしまいました。
鳥居の前には、たんざくに書かれたたくさんの俳句がならび、そのすぐ横の屋台では、広瀬囃子の笛とカネ、そして太鼓の音が「ピーヒャラ・テンテン」と賑やかに祭りを盛り上げます。
やがて、夜の9時頃になると、おとなの背たけの2倍もありそうな大きな たいまつに火がつけられます。そして、いよいよ火まつりのクライマックスをむかえます。
この大きなたいまつのすぐ近くには、もう1本のたいまつがあり、やがてこれにも火がつけられます。これは、かいこの神さまを 祀ったお社の前で行われます。
また、富士浅間神社は、安産の神さまとしての信仰もありますので、火まつりの夜は近郷近在(近くの村や町のこと)の人達で遅くまで にぎわいます。
(狭山の絵本より)
地図
伝承地
狭山市大字上広瀬983番地の2
広瀬浅間神社(富士浅間宮)
関連項目
社寺
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