水富の笹井、白鬚神社の春と秋の祭典には 指定文化財「笹井豊年足踊り」が奉納されます。
4月は農作物の豊作祈願のため、10月は豊年を祝っての行事で、笛や鉦、太鼓の笹井ばやしに合わせて舞うめずらしい郷土芸能です。
笹井に住む桜井藤太郎という人が屋根裏や土蔵の中で、日夜ワザをみがき工夫をこらし諧謔(冗談とかシャレ )と風刺を交えた独特の足踊りをあみだしたといわれます。
踊り手があおむけになり、両足を高くあげ左足の甲にヒョットコの面、もう片方にオカメの面をつけます。そして、すねには着物を着せ、小道具の傘をさし、その踊るさまはみごとなものです。
江戸時代に川越城主松平信綱公(伊豆守)のご前で演じ喝采をあびたことから上覧ばやしといわれ、今もその誇りがいきづいています。ピーヒャラ、トントコトン・・・・。夜桜の下、ふるさとの伝統文化を味わってみてはいかがでしょうか。
(広報さやま平成9年4月10日号より)
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