第8回 柄鏡形敷石住居跡の発見ー宮地遺跡第1次調査ー

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更新日:2015年2月12日

宮地遺跡第3号住居跡(柄鏡形敷石住居跡)全景宮地遺跡第3号住居跡(柄鏡形敷石住居跡)全景

宮地遺跡第1次調査は、昭和45年12月16日、土器などの表面採集目的で現地を訪れていた入間市在住の高校生が耕作中の畑で柄鏡形敷石住居跡(えかがみがたしきいしじゅうきょあと)(当時は敷石遺構と呼ばれていました)を偶然発見したことに端を発します。その後、明治大学、埼玉県教育委員会、狭山市教育委員会が合同で現地視察したところ、当時では珍しかった柄鏡形敷石住居跡であることが確認されました。市教委はこの発見の重要性を(かんが)み、県教委の協力のもと急遽(きゅうきょ)調査体制を整え、昭和46年2月末より調査を開始しました。寒風の中、大学生、地元研究者、高校生、市職員の参加で調査は行われ、新たに2軒の竪穴住居跡を発見するなど、短期間で多大な成果を上げたのです。
柄鏡形敷石住居跡は直径3mほどの居住域である円形の主体部と、張り出した入り口部からなります。床には入間川から持ち込まれたと思われる川原石の平坦な面を上にして敷きつめているほか、破損して使えなくなった石器も使用されています。なぜ石を敷いたかは不明ですが、当時の人々の祈りや祭りに関係すると考えられています。また、入り口部の先端には土器が埋め込まれていました。
この住居跡の発見により、宮地遺跡は県選定重要遺跡に指定されています。発掘のきっかけとなった柄鏡形敷石住居跡は手作業で埋め戻され、現在も地下で静かに眠っています。

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このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2946-8594

FAX:04-2954-8671

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