普門品読誦供養塔とは、法華経のうちの観世音菩薩普門品(ふつう観音経という)を一定回数読誦した記念に建てた供養塔です。
この石塔は19世紀になってから造立がはじまりますが、前述した大乗妙典読誦供養塔が先祖の追善供養や極楽浄土を求めるなど、どちらかというと個人的色彩が強いのに対し、普門品読誦供養塔は村落共同体の安泰を願って造立されています。
柏原の長源禅寺境内にある供養塔は、慶応元年(1865)9月に造立されたものです。台座正面に「連経講」とありますが、これは観音講のことと思われます。
- 寸法
高さ117センチメートル、幅37センチメートル、台座高さ158センチメートル、台座幅80センチメートル
地図
所在地
狭山市柏原2285番地
長源禅寺
関連項目
社寺
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