音色のいい鐘

このページの情報をツイッターでシェアします

このページの情報をフェイスブックでシェアします

このページの情報をラインでシェアします

更新日:2011年3月1日

音色のいい鐘

 江戸時代のころ入間川にあった綿貫家は、たいへんなお大尽(だいじん)だったそうです。
   ~江戸は綿貫家、北が本間家で大坂は鴻池(こうのいけ)

 と唄にうたわれたほどの大金持ちだったそうです。
 なにしろ江戸の神田に出店をたくさん持っていまして、旗本衆(はたもとしゅう)にお金を貸すときは二、三百両はすぐにふところから出したといいます。また、綿貫家の台所にありますお皿やお茶わんを並べますと、家の門から所沢の神明社あたりまでつづいたといいます。
 昔のおはなしです。成円寺(じょうえんじ)※(中央公民館あたりにあったお寺)にある鐘楼堂(しょうろうどう)の鐘はたいへん音色がよく、聞く人がおもわずその場にたち止まってしまうほどだったそうです。
 そのうえ遠くにまでよくひびきわたることでも有名で、一度鐘の音を聞いた人は『いったいどんな鐘だべえ?』とわざわざ見物に来たそうです。そして鐘の音のいい理由を聞いて みんな納得して帰ったそうです。
 この鐘は綿貫家が寄進(きしん)したもので、鐘を鋳造(ちゅうぞう)するとき、おしげもなく大判、小判をどっさり焼きこんだからだそうです。

(広報さやま平成8年1月10日号より)
※廃寺のため現在はありません

このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2946-8594

FAX:04-2954-8671

この情報は役に立ちましたか?

お寄せいただいた評価はサイト運営の参考といたします。