江戸時代のころ入間川にあった綿貫家は、たいへんなお大尽だったそうです。
~江戸は綿貫家、北が本間家で大坂は鴻池~
と唄にうたわれたほどの大金持ちだったそうです。
なにしろ江戸の神田に出店をたくさん持っていまして、旗本衆にお金を貸すときは二、三百両はすぐにふところから出したといいます。また、綿貫家の台所にありますお皿やお茶わんを並べますと、家の門から所沢の神明社あたりまでつづいたといいます。
昔のおはなしです。成円寺※(中央公民館あたりにあったお寺)にある鐘楼堂の鐘はたいへん音色がよく、聞く人がおもわずその場にたち止まってしまうほどだったそうです。
そのうえ遠くにまでよくひびきわたることでも有名で、一度鐘の音を聞いた人は『いったいどんな鐘だべえ?』とわざわざ見物に来たそうです。そして鐘の音のいい理由を聞いて みんな納得して帰ったそうです。
この鐘は綿貫家が寄進したもので、鐘を鋳造するとき、おしげもなく大判、小判をどっさり焼きこんだからだそうです。
(広報さやま平成8年1月10日号より)
※廃寺のため現在はありません
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