入間川の沢にある八坂神社の夏祭りは7月14日と15日にあります。ご祭神が素盞鳴尊で「沢の天王さま」として知られており、私は14日の夜訪ねました。道路はよくなりましたが、商店がありませんので7時ごろはあたりがうす暗く、灯籠に灯がともりますと、よけいに暗く感じられました。そんな中、ゆかた姿の親子づれがお参りにくるのんびりとした風景は、まるで叙情画の世界です。
昔は、たいそうにぎわったお祭りで、天王さまにはつきものの、あばれ神輿が村中をねりまわったそうです。御神体は荒っぽくて腹立ち神さまと呼ばれ、人間の都合で日時を変えると、おおいに怒りだし疫病をふりまくそうです。それで14日、15日の祭日は絶対に変えてはならないことになりました。
『以前は大きなワラジを作り、そこに大きな穴をあけ、ワラジの端にチガヤをくっつけ、神社のお札をはさみ村境にたててよ、子どもたちは太鼓をたたいて家々をまわったもんだ』
と、世話人のお年寄りが懐かしそうに話してくれました。これは25年ほど前に取材した記録です。
今年はどんな天王さまが見られるのでしょうか、楽しみです。※現在はおこなわれていません
(広報さやま平成19年7月10日号より)
地図
伝承地
狭山市入間川1117番地1
沢八坂神社
関連項目
社寺
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