沢のお雷電さま

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更新日:2011年3月1日

沢のお雷電さま

 入間川地区の沢という所に、惣門(そうもん)で有名な天岑寺(てんしんじ)という古いお寺があります。そのすぐそばに「雷電神社」とよばれている小さなほこらがあります。
 土地の人は、この神さまのことを「お雷電さま」、「おしゃもじさま」、とか「せき神さま」とよんで親しんでいます。雷電神社とは、もともとこのあたりにカミナリの被害が多かったことから、この地にカミナリが落ちないように、みんなが願ってお祀りした神さまです。ところが、このお雷電さまには、こういう昔ばなしが伝わっています。
 むかしむかし、このあたりに百日咳が大流行した時のことです。あるおばあさんが、孫娘の百日咳を治してもらおうと、お雷電さまにお願いしました。
 『お雷電さま、どうかうちの孫の百日咳を治してください』
 するとどうでしょう。今まで、あんなに苦しんでいた咳が、たちどころに治ってしまいました。このことがたちまち評判になって、遠くの村々の人達までが百日咳きはもとより、咳の病気や喉の病気のお願いにやってくるようになりました。そして、病気が 治った人達は、お礼に鳴りものの笛や太鼓、さらに絵馬やおしゃもじに自分の名前を書いて奉納しました。
 奉納された物の中には、江戸や川越あたりの人達の名前もあったといわれています。そして、今でもお雷電さまにお参りにやってくる人が、あとを絶たないということです。
 また、雷電神社のすぐそばに「天王さま」のお社があって、毎年7月中旬が、お祭りの日になっています。むかしは、屋根のついたちょうちんが賑やかに飾られていたということです。

(狭山の絵本より)

地図

伝承地
狭山市入間川1117番地1
八坂神社境内社雷電神社

関連項目

社寺

このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2946-8594

FAX:04-2954-8671

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