新緑のやわらかい風がここちよい5月1日、祇園にあります三柱神社の例大祭が行われます。通称『市場の荒神さま』と呼ばれておりますが、これは昔、加藤清正公の末裔で加藤太郎左衛門という人が当地にこられた時、三宝荒神さまを奉祀したからであると伝えられています。
よく掃除された境内にはダルマ、焼きそば、植木、農具といった露店が数軒出ておりまして、けっこう賑っていました。
この荒神さまは、養蚕の神さまとしてあがめられ、繭があたりますように(豊作)と日高市、入間市あたりからも養蚕関係者や農家がお参りにやってきたそうです。
「昔は、ツゲの木に白と黄色のダンゴをさしたのをいただいたもんだ」
と、おばあさんがなつかしそうにおしえてくれました。ダンゴは繭の豊作と病気をしないようにと縁起ものだそうです。
この小さな神社には伝説も多く、神社の裏手には小さな塚があり、白いヘビが来るとか、塚を掘ると病気になるとかいわれています。
また、この塚が『将軍塚』とも呼ばれるのは、昔、新田義貞公滞陣の地であったからだといわれているのです。境内にはなぜか『古池や、蛙飛び込む水の音』の句碑もあります。
この神社の祭礼と同日時に青梅市の今井にあります三柱神社でも養蚕守護のお祭りが行われ、やはりツゲの木にダンゴをつけた縁起ものがあるそうです。ただ、こちらのダンゴの色は赤、黄、青だったそうです。※現在は神事のみ行われています。
(狭山の絵本より)
地図
伝承地
狭山市祇園13番付近
三柱神社
関連項目
社寺
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