下奥富の大芦に大樹寺という古いお寺がありました。
昔のおはなしです。徳のたかいお坊さんが大芦にやって来て虚空蔵さまを安置し、持っていました杖をお寺の境内につきさし、いずこともなく去っていきました。
その杖が不思議にも年々育っていき、しっかりと根をはり大きなケヤキとなりました。それが大樹寺の神の木さまといわれるようになりました。
根っこあたりの大きさは大人が15人、手をのばしてやっとつながるほどでした。また、根っこには、大きな穴がありまして、なんと大人が10人も入れたそうです。それに根っこの穴に湯を入れてお祈りして、その湯を飲みますと万病に効いたそうです。これが評判となり村の人はもちろん、近郷近在の人が列をなしたといいます。
そして、神の木さまの高さといったら、木に登りはじめ中腹あたりで、もう川越の伊佐沼がゆうに見られたということです。
この神の木さまの大ケヤキも、大樹寺も今はありません。
(広報さやま平成8年7月10日号より)
- 大樹寺※現在は廃寺になり、ありません
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