今はあまり見られなくなりましたが、2月になると 『初午まつり』といいまして、子どもたちが楽しみにしている行事がありました。
それは稲荷さまの縁日といって市内でも、たいていの家には屋敷神として祀っています。
下奧富のあたりでも稲荷さまの前にムシロで囲った小屋をつくりまして、その中で食べたり、しゃべったりして夜おそくまで遊びます。そのとき、太鼓をかついで家々を『ハイッ!灯明銭、ドンドコ、ドンドコ』とにぎやかにねり歩きます。
このときの太鼓が亀井神社におかれていまして毎年、それぞれの稲荷の組が、知恵をしぼってのうばいあいとなります。2、3日も前から寝ずの番で神社の戸が開くのを待っていたり、組の中で一番すばやいものと力の強いものが選ばれて待ちかまえているのです。
そして、先に太鼓を手に入れた組が、その年は縁起がいいとされています。この太鼓のとりっこが、今も語り草となっている初午の行事です。
(広報さやま平成9年2月10日号より)
関連項目
歳時記
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