オトウカさまのいたずら

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更新日:2011年3月1日

オトウカさまのいたずら

 オトウカとは「稲荷さま」のことで、稲荷神社のお使いはキツネだそうです。それでキツネのことを狭山辺りでは、オトウカさまといっています。
 昔のお話です。
 下奥富の前田に住む、おじいさんが畑での仕事も終わり、夕暮れ近くなったので、のんびりと(かご)を背負って、夕焼けを眺めながら帰りかけたときのことです。
 周囲が急に薄暗く、どこからともなく、水があふれ出てきました。
 「ウワァー!こりゃあ、なんだべえ?」
 慌てて尻をまくって、水の中で右往左往しながら、「深い、これは深い!誰か助けてくれー」と大声で叫んでおりました。
 後ろの方から、「おーい!おじいさん、なにをやっとるべえ?」
 ハッと我に返ったおじいさんは、なんとソバ畑の中を歩いておったのでした。
 これは畑に住む、いたずらなオトウカさまに化かされたのです。
 そんなことがあってから、おじいさんは、畑の仕事は朝のうちに済ませるようになったとのことでした。
(広報さやま平成21年3月10日号より)

場所

伝承地
狭山市大字下奥富1752番地2
前田「稲荷神社」

関連項目

社寺

このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2946-8594

FAX:04-2954-8671

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