上奥富のやんめぇばぁさん

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更新日:2011年3月1日

上奥富のやんめぇばぁさん

 上奥富の竹の花に通称「やんめぇばぁさん」と言われているお社があります。
 今は、道路脇の崩れかかったさびれたお社になっていますが、むかしは、たいそう栄えていたそうです。
 このやんめぇばぁさんには、もろもろの病を治すという言い伝えがあります。特に、目の病気にはご利益があり、願掛けをして治らない人はいなかったという程です。このお社には、こういうお話が伝わっています。
 むかしむかし、たいそいう信仰心が厚く、目の病気で苦労したおばぁさんがいました。そして、このおばぁさんが亡くなる時に『私は、目の病気で苦しんだから、目を病んでいる大勢の人を助けたい』と言い残しました。
 それを聞いた村の人たちは、ぜひおばぁさんの気持ちを生かそうと、みんなで力をあわせて小さなお社をこしらえました。この話が、たちどころに広がり、近くの村々の人たちが『上奥冨のやんめぇばぁさんは、目が治る』と絵馬やおだんごを持って願掛けにやって来るようになりました。
 毎年1月14日のまゆ玉の時などは、近所の人達が木の枝に白いもちをくっつけて、やんめぇばぁさんのお社にお供えしたと言われています。
 また、願いごとがかない目が良くなった人は、そのお礼に鳥居(とりい)を納めたそうです。
 このやんめぇばぁさんは、今もみんなに語りつがれている横丁の神さまであります。
(狭山の絵本より)

このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2946-8594

FAX:04-2954-8671

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