「三界」とは、仏教の世界観で私たち衆生が生まれてから死に至るまでの三つの世界、つまり淫欲と貪欲の欲界、淫欲と貪欲を離れた生き物の住む色界、物質を超越した精神のみが存在する無色界をいいます。また「万霊」は、この世における一切の霊のこととされています。
この供養塔は寺院の門前や墓地に建てられていますが、その理由は、そこが多くの人から回向を受けやすい場所だったからと考えられています。
北入曽の常泉寺墓地入口にある三界万霊供養塔は、元禄3年(1690)に建てられたものが何らかの理由で壊れたため、天明2年(1782)6月に再建したものです。石幢と呼ばれる六角柱の塔に地蔵菩薩が刻まれ、「有縁無縁」「法界万霊」などの文字が彫られています。
なお、この種の供養塔には、「三界万霊等」「三界万霊有縁無縁」「無縁法界万霊」などと刻むものもあります。
- 寸法:高さ126センチメートル・幅35センチメートル・台座高さ23センチメートル・台座幅58センチメートル
場所
所在地
狭山市大字北入曽315番地
常泉寺
関連項目
社寺
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