令和4年度狭山市二十歳の集い(2023年1月挙行)狭山台中学校代表による｢二十歳の主張｣

昨年2022年の4月、成年年齢の引き下げにより、我々含め18歳以上約300万人が成人となりました。皆さんは成人になったことで生活環境や心情に変化はあったでしょうか。そもそも“成人“とはどのような状態を指すのでしょうか。辞書を引くと「心身が発達して一人前になった人。成年に達した人間。おとな。」とあります。成年に達していたとしても、一人前やおとなであるかの定義は曖昧です。
そのため、自分が成人だと胸を張れる人間かどうか、過去から自分を振り返ることで考えてみようと思います。この場では、手短く時事的に振り返ります。
2002年、SMAPの「世界に一つだけの花」がリリース。翌年には「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞を受賞。公開されたのは2001年なので、生まれる前です。2004年、今年度まで発行される樋口一葉、野口英世らが描かれた紙幣が発行され始めます。2006年には冥王星が準惑星に分類。冥王星までセットで覚えていた私にとっては衝撃的な事実でした。2009年、アメリカでオバマ大統領が就任。2011年には東日本大震災が発生しました。なでしこジャパンがワールドカップ日本初優勝、地上デジタル放送への移行もこの年です。2013年には2020年の東京オリンピック開催決定。2016年には我々と同い年であり、当時14歳の藤井聡太さんのプロ棋士デビュー。2019年、年号は平成から令和に変わりました。2020年には新型コロナウイルスが蔓延し、多くの人々の生活が一変しました。そして現在。
振り返ることで20年生きてきた実感が湧き、今の自分の基盤になっていると感じたため、私は私を成人だと思うことができました。人生で今しか経験できない二十歳の集いという機会に、皆さんもそれぞれ人生を振り返ってみるのはいかがでしょうか。