2017なでしこリーグ1部ちふれASエルフェン埼玉試合情報（第16節）

2017プレナスなでしこリーグ1部ちふれASエルフェン埼玉の試合情報をお知らせします。

スコア／2-1
リーグは残り3試合。第16節はホーム川越でAC長野パルセイロ・レディースとの一戦。前節のアゥエーでの勝利を活かすために、勢いよく立ち向かってもらいたい。相手はエース横山選手が海外移籍で不在であるが油断はできない。パルセイロのサポーターもかけつけ、オレンジの横断幕が目立つ。エルフェンブルーも負けてられない。気温もボルテージも上昇。青空の下、キックオフ。

このゲームも右サイドバックに中村選手、センターバックにニニ選手、左サイドハーフに竹ノ谷選手をスタメンに。パルセイロはキックオフのボールを一気にエルフェンゴール前まで運ぶ。集中していきたい。エルフェンの右サイドは薊選手と中村選手、いずれもスピードがあり仕掛けられる選手。連携もして崩しにかかる。中央では鈴木選手がボールをおさめる。そして左サイド、角度のないところから竹ノ谷選手が迷いのないシュート。ゴールを捉えたかと思ったが、キーパーがわずかに触れコーナーキックに。ゴールならずともおもいきりのよいシュートにスタンドが沸く。竹ノ谷選手の好調さが伺える。

そのコーナーキック。キッカーは高野選手。精度の高いボールが蹴りこまれると、松岡選手の豪快なヘディング。強烈なシュートは惜しくも枠外に。高野選手のピンポイント、松岡選手の強さ、立て続けの攻撃にピッチもスタンドもリズムが出てくる。パルセイロも攻撃にでるが、ニニ選手がおもいきりのよい出だしで、ボールをカット。リーチが活きるだけでなく、強さとおもいきりのよさで攻撃の芽を摘む。ニニ選手の攻撃的な守備にこれまたスタンドが沸く。守備からもリズムをつくる。

パルセイロの攻撃も冷静に対応。浅野選手を中心に失点を許さない。ニニ選手のパスカット、奈良選手の攻撃参加からのシュートと、多くの選手がボールに絡む。真ん中で落ち着いてボールを裁くのはキャプテン中野選手。キャプテンがいることでチームとボールを落ち着かせる。前線からのハイプレッシャー。高橋彩織選手が高い位置から追い回す。ルーズボールを果敢に狙う。前半終了間際、パルセイロの時間帯。相手中野選手の強烈なジュートは浅野選手がファインセーブ。攻守ともに体を張り、1点リードで前半終了。

予想以上に陽ざしが強い。体力の消耗必至。エルフェン選手は良く走っているだけに、足が止まる時間帯が心配であるが、ベンチワークでカバーしたい。それでも強い気持ちが足を動かす。鈴木選手が前線からプレッシャーをかける。後半開始10分、エルフェンはニニ選手を下げ松久保選手を左サイドへ、奈良選手をセンターバックに配置転換。高い気温もあるが、開始から積極的にボールカットし、相手の攻撃を防いだニニ選手にスタンドから大きな拍手が送られる。かなりの疲労感、この早い交代の判断はベンチも共に戦っている証拠。攻守が目まぐるしく変わる。齊藤選手が背後からのボールを巧みに扱いシュート。対するエルフェンも、鈴木選手が小柄ながらも強さと上手さでボールをキープしシュートまで。

64分、先制ゴールの竹ノ谷選手から西澤選手に。大きな拍手が送られる。西澤選手はボランチに入り、高野選手を前に、高橋彩織選手を右、薊選手を左。誰が入っても、どのポジションでも自信を持ってプレーできるのは練習があってこそのもの。早速ボールに触れる西澤選手。クレバーさも伺える。サイドが変わっても薊選手は変わらない。切れ味鋭いドリブルからチャンスメイク、自らもゴールを狙う。しかし苦しい時間帯、暑さが体力を奪っていく。徐々に中盤が間延びし、セカンドボールが拾えない。パルセイロの時間帯。エルフェンゴールに襲い掛かる。身体を張って守る。74分、じわじわきていたパルセイロ攻撃陣がエルフェンゴールを割る。内山選手、斎藤選手とわたり、捕まえきれず最後は中野選手。同点に追いつかれる。

残り10分、耐えられるか。前に出るパルセイロ。松岡選手、松久保選手が体を張る。浅野選手も冷静に対応。時間が過ぎていく。最後に吉谷選手をピッチに。中村選手もよく走った。右サイドを制圧。ボールキープに入るエルフェン。それでもチャンスと見るや攻撃をしかける。パルセイロが押し込むも全員が体を張る。そして気持ちを前面に出して守る。アディショナルタイムは2分。パルセイロの猛攻も凌ぐ。そして、秋空に響き渡る試合終了のホイッスル。スタンドからも大きな拍手が。よく耐えた。そして追いつかれた後、よく勝ち越した。このゲームでゴールを決めた竹ノ谷選手と西澤選手は下部組織のマリからの昇格組。記念すべきゴールがこの大事なゲームで生まれたことは非常に大きい。もちろん、そこまでにハードワークしたピッチの選手たちの役割も大きい。チームが連動して、攻守にわたり充実している。大きな、大きな1勝。そして今シーズン初の連勝！

GK.21.浅野／DF.19.中村／DF.3.松岡／DF.28.ニノシュカ・ラブサット・スミス／DF.7.奈良／MF.7.薊／MF.10.高野／MF.9.中野（Cap.）／MF.15.高橋（彩）／MF.24.竹ノ谷／FW.8.鈴木
ポジション：GK（ゴールキーパー）、DF（ディフェンダー）、MF（ミッドフィールダー）、FW（フォワード）
※Cap.（ゲームキャプテン）

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