たいていの農家では稲荷さまをうら庭などに祀っています。
下奥富の前田にも稲荷さまを祀っている一軒の農家がありました。
ところがその家では、家族が少なかったことから、稲荷さまの行事や、お供えものなどはいつもとどこおっておりました。
稲荷さまのおつかいであるキツネどのは不満でした。
そこで、通りかかった人のあとについていっては、好物のアブラアゲなどをごちそうになっていたということです。
題字・絵・文/池原昭治氏
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