昔のお話です。小正月の前の14日になると奥富のあたりでは「成木ぜめ」というめずらしいお正月の行事がありました。
「さぁー、今年もやるべぇか」とおじいさんが柿の木にむかってナタをふりあげ大きな声で「成るか成らぬか言い申せ、成らなきゃ根っこからぶった切り申す」と言って柿の木に少し傷をつけます。
そのとき孫たちは「成り申す成り申す枝が折れるほど成り申す」と答えるそうです。これは、作もつがよく実ってくれますようにと願う「予祝行事」だそうです。
題字・絵・文/池原昭治氏
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