羽黒神社は加佐志の産土神で、祭神は稲倉魂命です。同社の創建は応永年間(1394~1428)といわれ、「由緒書之事」という古文書によれば、源義家に仕えた大宅光任を祖先に持つ伴蔵人一俊というものが、羽黒権現のお告げにしたがって出羽国梁川(山形県鶴岡市付近)から当地に居を移した際に氏神として祀ったとあります。また、同書によれば、一俊はこのとき奥州から当地に留まったため姓を「奥留」と改めたとあります。加佐志から青柳にかけては「奥富」や「奥冨」を名乗る家がたくさんありますが、これらの人々は元来は同族であったと考えられています。
菩提樹は同社の拝殿左側にあり、幹周り1.9メートル、高さは約10メートル、樹齢は550年と推定されています。菩提樹はインド原産のクワ科と中国原産のシナノキ科の2種類がありますが、ここにあるのはシナノキ科の落葉高木で、毎年6月から7月にかけて淡黄色で香りのよい花が咲き、葉の裏に実を結ぶのが特徴です。実の大きさは直径8ミリメートルほどの球形で、灰褐色の毛が密生しています。伝説によると、この木は一俊が羽黒山から持参して植えたといわれています。
- 狭山市指定文化財〔記念物・天然記念物〕
- 指定日:昭和48年(1973)3月1日
場所
所在地
狭山市大字加佐志174番地
羽黒神社
関連項目
社寺
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