絹本着色釈迦涅槃図・絹本着色釈迦八相図

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更新日:2011年3月1日

入間川2丁目にある徳林寺は曹洞宗の寺院で、本尊は頭に宝冠(ほうかん)を戴く釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)です。同寺の創建年月は不明ですが、元弘3年(1333)5月に新田義貞(にったよしさだ)が鎌倉幕府を攻める際に陣を張ったとの伝承があり、また、鎌倉公方(かまくらくぼう)足利基氏(あしかがもとうじ)が文和2年(1353)8月から9年余りにわたって滞陣した入間川御所(いるまがわごしょ)の地ともいわれています。
徳林寺が所蔵するこの仏画は、いずれも絹本着色(けんぽんちゃくしょく)(絹地に彩色を施したもの)で、釈迦涅槃図(しゃかねはんず)は入間川村に450石余りの知行地(ちぎょうち)(領地)を持っていた幕府旗本の小笠原家が元禄元年(1688)に徳林寺へ寄進したものです。また八相図(はっそうず)は、当地の豪商綿貫(わたぬき)家が延享2年(1745)に奉納したものです。
涅槃図とは、釈迦が亡くなったときの様子を絵にしたもので、弟子や諸王らが嘆き悲しんでいる姿が描かれています。八相図とは釈迦の生涯の主要な出来事八つを絵にしたものですが、これには七つしか描かれていないので、涅槃図と合わせて八相図になるよう描かれたものと思われます。
作者は、涅槃図は御絵所宗貞(むねさだ)です。絵所とは幕府内の絵画を扱う役所のことですので、宗貞は幕府お抱え絵師の一人と考えられます。八相図は作者不詳ですが、大和絵(やまとえ)系の相当名のある絵師によって描かれたものと推察されています。大きさは、涅槃図が縦177.5センチメートル、横104センチメートル、八相図が縦188.5センチメートル、横105センチメートルです。

  • 狭山市指定文化財〔有形文化財・絵画〕
  • 指定日:昭和61年(1986)11月1日

場所



所在地
狭山市入間川2丁目3番11号
徳林寺

関連項目

社寺

このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2946-8594

FAX:04-2954-8671

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