柏原の永代寺は真言宗智山派の寺院で、本尊は木造の虚空蔵菩薩坐像です。同寺は寛保元年(1741)の「永代寺起立書」によると、新田義貞が祈願所として開いたもので、開山は義貞が帰依していた正蔵坊とありますが、一説によると文治元年(1185)に畠山重忠が創立したともいわれています。
同寺にある寄木造りの木造不動明王と二童子立像は、かつての本尊といわれ、江戸時代初期に造られたと推察されています。不動明王は大日如来の命を受けて忿怒(憤り怒ること)の姿に造られますが、この仏像も両眼を大きく見開き、右の牙を上に、左の牙を下に向けて怒りを表し、右手は胸前で宝剣を、左手は羂索(人々を助けるための綱)を持っています。また、向かって左に制咤迦、右に矜羯羅の二童子を従えています。
像高は、不動明王が72.2センチメートル、両童子がいずれも41.7センチメートルで、躍動感あふれるその姿は美術的にみても大変優れた作品で、市内に数多くある不動明王のなかでは最高傑作といわれています。
- 狭山市指定文化財〔有形文化財・彫刻〕
- 指定日:昭和61年(1986)11月1日
場所
所在地
狭山市柏原2492番地
永代寺
関連項目
社寺
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